ウィリアム&メアリー様式データ
- 年代:17世紀末~18世紀初頭
- 主な地域:イギリス
ウィリアム&メアリー様式の解説
オランダに嫁いだメアリー女王が、夫ウィリアムとともにイギリスの王位についた時代の様式でイギリスのバロック様式ともいえるスタイルです。
オランダとフランスの建築と技術が取り入れられ、家庭的な雰囲気を特徴としています。
建築
17世紀後半のチャールズ2世、ジェームズ3世の時代や、後の前期ジョージアンまでを含めてイギリスの中期ルネサンスととらえる見方があります。
この時代の代表的な建築家としてサー・クリストファー・レンがおり、ベルサイユ宮殿を訪問し、フランス建築の優美なデザインをイギリスに持ち帰りました。代表建築としては「セントポール教会」が有名です。
家具
フランスから亡命した家具デザイナー、ダニエル・マローが活躍した時代です。マローは、ルイ14世スタイルの大ぶりで重厚な家具を広めるのに一役買いました。また、オランダから入ってきた像嵌や寄木細工の技術に優れた家具職人による挽物加工や透かし彫りなどの家具装飾にも特徴が現れています。素材はウォールナットが多く使われていました。