リージェンシー様式データ
- 年代:19世紀前半
- 主な地域:イギリス
リージェンシー様式の解説
ジョージ4世時代の様式で、ジョージ3世時代の摂政時代も含まれます。フランスのアンピール様式の影響を受けており、古代ギリシャ・ローマのデザインに加え、エジプト、中国などのさまざまな要素を活かし、折衷した装飾に特色のある様式です。
建築
この時期を代表する建築家としては、ジョン・ナッシュがおり、その作風は古典主義とゴシック様式をベースとしています。
荘厳なイオニア風の柱を好みましたが、晩年の作品である「ブライトン館」には東洋風の装飾を駆使しており、この時代の雰囲気をよく伝えている作品といえます。
室内装飾・家具
内装材には、彩色を施したスタッコを使い、アカンサスの渦巻き彫刻をはじめ、花や果実をアレンジした浮き彫り模様など、ギリシャ、ローマ、エジプトのモチーフが装飾に用いられました。
家具はトーマス・ホープ、サー・ジョン・ソーンらが代表格でサーベル型の脚がついた家具が代表的です。