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デザイナーストーリー

ロマンティック・デザインの第一人者

1968年にオランダで生まれ、1991年にオランダのアイントホーフェン・デザイン・アカデミー卒業後にイギリスに渡ります。
RCA(ロイヤル･カレッジ･オブ･アート)でインダストリアルデザインを専攻し、1994年に卒業します。

その後1997年の「tranSglass」や1998年の「Rough and Ready」、2001年「Wednesday」に代表されるようなローコストやコストフリーの作品を生産します。
2002年にHabitat（ハビタ）より発表した「Garland（ガーランド）」、スワロフスキのためにデザインしたシャンデリア「Blossom（ブロッサム）」がボーンチェの名前を世に知らしめました。
そして2004年ミラノ・サローネのMOROSO（モローゾ）のショールームで発表した「Happy Ever After」が熱狂的な注目を浴びました。

tranSglass 1997年

（出典:http://tordboontje.com/） MoMAの永久コレクションにも選定されています。

Rough and Ready 1998年

（出典:http://tordboontje.com/）

Wednesday 2001年

（出典:http://tordboontje.com/）

2005年より照明、グラフィック、テキスタイル、陶器、家具、プロダクトなどの分野で様々な国際的企業とコラボレーションを続けており、資正堂、YAMAHA、Hewlett Packard、フィリップス、アレキサンダー・マックイーン、ペリエ・ジュエ、Artecnica（アーキテクニカ）、Authentics（オーセンティックス）などから作品を発表しており、そしてスワロフスキ、モローゾ、ハビタとも関係を強化しています。

これらの作品はMoMA（ニューヨーク近代美術館）、クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館、ヴィクトリア＆アルバート博物館、テート・モダンなどに展示されています。

2003年、英国デザインミュージアムの「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を皮切りに同年のElle Decoの「デザイン・オブ・ザ・イヤー」、2005年オランダの「デザイン・オブ・ザ・イヤー」、2006年の「iFデザイン賞」、2007年、2013年の「red dot design賞」など数々の賞を受賞しています。

伝統的なクラフトのロマンティックな繊細さを現代的にアレンジした作風が大きな反響を呼び、ボタニカル(植物)・ムーヴメントの火付け役となりました。

Garland（ガーランド） 2002年

（出典:http://tordboontje.com/） 花や葉の形が細かくくり貫かれたメタルシートをツルが絡まるように電球にぐるぐると巻きつけ完成する、トード・ボーンチェデザインのランプシェードです。オブジェとして楽しめることはもちろん、あかりをつけるとメタルシートに光が乱反射し、高級なシャンデリアにも引けを取らないくらい美しく、エレガントで暖かな光を提供してくれます。

Blossom（ブロッサム） 2002年

（出典:http://tordboontje.com/） 2002年にスワロフスキのためにデザインしたシャンデリアでまるで木の枝に咲いた花を取ってきたようなデザインは部屋の雰囲気を一瞬にして変えてしまうような空気感を演出してくれます。

Happy Ever After 2004年

（出典:http://tordboontje.com/） 2004年にミラノサローネでモローゾから発表されました。ウールとシルク、織物がまじりあい自然とテクノロジーが融合したような斬新なデザインはまるでおとぎ話の世界に迷い込んだような錯覚に陥ります。
このデザインは7つのイスがリリースされていて、それぞれに魔女や王子などの名前がつけられています。

HP Mini 2009年

（出典:http://tordboontje.com/） いくつにも折り重なった、たくさんの草木や、咲き誇る花があふれる森。見る角度によって、立体的にいろいろな表情を見せるトップカバーには、まるでかくれんぼをするように多くの動物たちが住んでいます。
出会った瞬間から、いつも一緒にいたくなる。 “HP Mini 110 by Studio Tord Boontje”には、トード・ボーンチェならではの、デザインが息づいています。

The 22nd Floor 2014年 MOROSO

（出典:http://tordboontje.com/）

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この記事を監修しているのは？

高級家具・インテリアリサーチ部門

元建築家や現役インテリアコーディネーターや家具販売店員で編成。
国内外の高級家具やブランドなどを徹底的にリサーチし、定番からまだ見ぬブランドや家具を発掘しています。
世の中のトレンドや流れを敏感に察知し、常に新しい情報を発信出来るように奮闘しています。

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