表現主義様式データ
- 年代:1919年~1930年頃
- 主な地域:ドイツ
表現主義の解説
表現主義の建築をはじめとする芸術運動は、統一した見解や集団を作らなかったが、狭義に限定して第1次世界大戦後ドイツに起こった芸術運動とします。
この時期は、大戦後の混乱が奔放な芸術表現を促進し、建築における表現主義は合理主義への反発が見られ、鉄、コンクリート、ガラスを駆使した自由な曲線を用いた有機的、幻想的なデザインが志向されました。
エーリッヒメンデルゾーンの「アインシュタインの塔」が代表的な作品です。
また、色彩建築宣言などの活躍で知られるブルーノ・タウトは、ガラスの可能性を想像力と実作をもって結実し、夢のような「アルプス建築」の提案とともに、まさに表現を追及した建築家でした。
1933年に来日した彼は、日本の造形美を称え、「日本美の再発見」などを著し、工芸品製作の指導も行うなど、日本の近代デザイン史においても重要な存在です。