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デザイナーストーリー

様々な顔を持つイタリアの巨匠

1956年にイタリア・ブリアンザで生まれ、ミラノ工科大学建築学科で学位を取得した後、1986年にNicoletta Canesi（ニコレッタ・カネージ）と共に「Studio Lissoni（スタジオ・リッソーニ）」を設立します。
デザインを必要とするものであれば、何でも手掛けているといっても過言ではない程で家具や照明などのプロダクトデザイン、建築をはじめとし、ショールームや個人邸宅、ホテルといったトータルデザインにも取り組んでいます。

（出典:www.gardenhotels.co.jp） 代表的な作品を数え挙げればきりがないですが、日本では「三井ガーデンホテル銀座プレミア」やCassina（カッシーナ）のショールームなどが挙げられるでしょう。

常に勢いを増す彼の哲学は、「決して特定の目的・用途のためにデザインするのではなく、人類のためにデザインする」というものです。それはその幅広い製作経歴にもよく表れていますが、家具デザインひとつ取っても、その重みを感じ取ることが出来ます。またリッソーニはいろいろな物事から影響を受けてきましたが、 その中にはデンマークのアルネ・ヤコブセンやポール・ケアホルムといったデザイナーも挙げられています。

（出典:http://www.boffi.com） イタリアインテリア界でもっとも栄誉ある賞「コンパッソ・ドーロ」を受賞したシステムキッチンEsprit（1991年）とWK6（2006年）や、人が座って心地よいことを何よりもまず考えられたダイニングチェアなどは、その真髄とも言えるものです。余計な装飾が一切されていない、洗練された美しさ。その簡潔さは、ピエロ・リッソーニ(PIERO LISSONI)の作品すべてに共通するものであり、特に「Cassina（カッシーナ）」や「Kartell（カルテル）」との提携で作り出されたダイニングチェアの多くでは、広めに作られた座面・背もたれを統一する直線的な美が特徴となっています。
その他にもコラボレーションしたブランドで代表的なところはBoffi（ボッフィ）、Living Divani（リビングディヴァーニ）、FLOS（フロス）なども有名です。

Cassinaとのコラボシリーズ

（出典:http://www.cassina-ixc.jp/） 2010年にはCassina（カッシーナ）から「EVE」「NAAN」「ROTOR」「TOOT」など、名前の回文のように二面性を持たせることがコンセプトの、ユーモアにも満ちたシリーズを発表しています。その機能美とデザイン性の高さで、人気のラインナップとなっています。

Lizz Kartell

（出典:http://www.interiors-inc.jp/） ピエロ・リッソーニらしいシンプル・ミニマルなデザインのチェアです。 ガスインジェクション技術による一体成型により製作された椅子で、パーツ・部品などはなく、たったひとつのビースから成り立っています。 スタッキングが可能で収納に困らず、どんなシーンにも対応し、モダンな空間を演出します。広めの座面と低めのSHが特徴でゆったりと安定した座り心地は、リビングスペースにもピッタリとなっています。

e interiors(エ インテリアズ)に行ってみよう

（出典:http://www.interiors-inc.jp/） 2011年3月には南青山に「e interiors(エ インテリアズ)」 をグランドオープンさせています。
この建物は「時代に左右されない本質」をコンセプトに、1988年に建設された古い建物をピエロ・リッソーニがデザイン、リノベイトしています。
家具、照明、生活雑貨など高品位なインテリアアイテムが揃っており、地下1Fにはリッソーニがデザイン提案するコンセプトルームが設けてあり、パティオ、キッチン、ダイニング、ベッドルーム、ウォークインクローゼットによって構成されています。
リビングディヴァーニ、マテオ・グラッシ、ポロといったブランドの家具に加え、アクセサリー類もリッソーニがセレクトし、キッチンはイタリアの最高級キッチンメーカー、ボッフィが導入されています。人と人との交流の場として、ライブラリーエリアやギャラリー的な要素を兼ね備えた雑貨コーナーも併設しています。

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この記事を監修しているのは？

高級家具・インテリアリサーチ部門

元建築家や現役インテリアコーディネーターや家具販売店員で編成。
国内外の高級家具やブランドなどを徹底的にリサーチし、定番からまだ見ぬブランドや家具を発掘しています。
世の中のトレンドや流れを敏感に察知し、常に新しい情報を発信出来るように奮闘しています。

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