デザイナーストーリー
ダニッシュデザイン若手のホープ
(出典:http://www.fredericia.com/)
トーマス・ペーダーセンは、2002年にオーフス建築大学の卒業制作で学校にある問題を見つけました。
オーフス大学には彼の卒業制作に必要な優れた木のワークショップがあったのですが、金属やグラスファイバーを扱うための設備が整っていなかったのです。
しかし、ペーダーセンは他の学生と一緒に学校の駐車場でグラスファイバーのプロジェクトを完成させました。ただ駐車場に停めてあった教師の車に対して埃がつくという問題はありましたが・・・
そして彼の努力は実を結び、代表作と成る「Stingrayロッキングチェア」を生み出したのです。
このStingrayロッキングチェアは、2002年にペンハーゲンで開かれた見本市に出品され、そこでデンマークを代表する家具ブランド フレデリシアの目にとまります。
すぐにプロトタイプがフレデリシアのショールームに置かれ、いきなりデザイナーとしてデビューすることになります。
そして今ではデンマーク家具デザイン界の若手のホープの一人として注目を集める存在となっています。
デンマークの伝統にとらわれない新しい発想
Stingrayを製作するときに彼はオーフス大学の設備にないグラスファイバーやメタルを使った家具製作に取り組もうとしました。
ここに彼の今目の前にある常識を打ち破るスピリッツが垣間見えます。実際この卒業制作において学校の駐車場で製作に取り組んだように北欧の伝統からグラスファイバー、メタル、プラスチックといった新しい素材、革命を起こそうとしていたのでしょう。
しかし、伝統をおろそかにしているわけではなく、シンプルなフォルムは引き継ぎながらも素材の可能性を追求し、革新的で流体的なラインを実現しようとしたのです。
苦心の末に生み出した名作「Stingray」
(出典:http://www.fredericia.com/)
とても卒業制作でデザインしたとは思えないようなStingrayはコペンハーゲンの見本市でフレデリシアが見つけ出して世に送り出しました。
プラスチックでできた滑らかで有機的なラインはどんな体勢でもリラックスしてくつろぐことが出来るように設計されており、クラシックなロッキングチェアを現代的でダイナミックな作品へと変貌させました。
彼のお手本としているデザイナーとしてチャールズ&レイ・イームズと言っており、確かにこのStingrayを見るとイームズのシェルチェアやラ・シェーズといった美しいラインの家具と非常に雰囲気が似ています。
北欧出身のペーダーセンですが、ミッドセンチュリーの巨匠のデザインを取り込んで北欧スタイルに新しい風を吹き込んでいるように思います。
そして、こうした取り組みはしっかりと認められ、2008年のデンマーク・デザイン賞を受賞するに至っています。
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高級家具・インテリアリサーチ部門
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