目次
1.嬉しいことがだけど考えることも多い『出産祝い』 2.どのタイミングで渡せばいいの? 3.贈るプレゼントはどれくらいの金額が普通なの? 4.おすすめのアイテムはどんなもの? 4-1.定番アイテム その①『スタイ』 4-2.定番アイテム その②『おくるみ』 4-3.定番アイテム その③『食器』 4-4.定番アイテム その④『ベビー服』 4-5.定番アイテム その⑤『おもちゃ』 5.出産祝いで避けた方がいいものはある?
嬉しいことがだけど考えることも多い『出産祝い』
家族や親せき、友人に赤ちゃんが産まれた時に、そのお祝いとして贈る出産祝いという習慣。
職場などでも赤ちゃんが産まれた人にみんなでお金を出し合ってお祝いのプレゼントをしたりすることも多くなっているので、若い方でも出産祝いの贈り物を間接的にでも経験している方はいることでしょう。
ただ、いざ贈るとなると「何を贈ればいいの?」や「いつ渡せばいいの?」とか、「どれくらいの金額のプレゼントにすればいいの?」色々と疑問が出てくるのも出産祝いの難しいところ。
せっかく考えてプレゼントしても、内心ではあまり喜んでもらえなかったり、使ってもらえなかったりすると悲しいので、どうすれば喜んでもらえるのかを一緒に考えていきましょう。
出産祝いはどのタイミングで渡せばいいの?
まず、一般論的な話をするとお七夜(赤ちゃんが産まれてから7日目のお祝い)からお宮参り(生後1か月くらい)の間に贈るのがいいとされています。
一般的な出産祝いを贈る時期
生後7日~1か月
なぜこんなピンポイントのタイミングになっているかというと理由がしっかりとあります。
まず生後7日以降というのは、産後の入院期間が1週間程度あるからで出産直後というのは体調が万全ではないこともあり、退院してからの方が良いという考えから。
特に産後の入院中にわざわざ病院に出産祝いを持ってこられても、下手をするとかなり迷惑に感じられてしまうでしょう。
また、生後1か月までというのはこの時期には一般論的な時期での出産祝いが集まり、内祝いの手配を始めているから。
例えば出産祝いを生後2か月に渡してしまうと内祝いを再度別に用意しないといけなくなり、赤ちゃんが小さくて手間のかかる時期に負担をかけてしまいます。
なので、出産祝いの理想的なタイミングというのは生後2~3週間くらいで、この時期の「大安」や「赤口」といったカレンダー上のお日柄の良い日に渡せるといいですね。
もうひとつ気を付けないといけないのは、産まれる前に贈るというもの。
これだけは絶対にタブーとされています。
なぜなら、出産は必ずしも安産になるとは限りません、もしかすると流産や死産といった可能性があるので出産祝いを贈るのは母子ともに健康であることを必ず確認するようにしてください。
出産祝いに贈るプレゼントはどれくらいの金額が普通なの?
出産祝いを贈るとなると頭を悩ましてしまうのが金額の相場ですよね。
結婚式などのご祝儀などもそうですが、こうしたしきたり的なところはしっかり把握しておきたいところ。
贈る相手との関係性によって金額の相場が変わってくるもので、関係が深いほどその金額が上がるというのは普通に考えると分かりますね。
贈り物は気持ちが大事ですし、心がこもっていれば金額は関係ないので、正直なところこうした相場を決めてしまうのもどうかと思います。
ただ、日本ってこういうところに無駄に厳しいというか、こだわりが強いので相場表のようなものをのせておきます。
関係性による出産祝いの金額目安
関係性 | 金額目安 |
自分の子供(息子や娘) | 30,000円~100,000円 |
兄弟姉妹 | 10,000円~50,000円 |
いとこ | 10,000円~20,000円 |
甥・姪 | 5,000円~10,000円 |
親戚 | 10,000円~30,000円 |
友人 | 3,000円~10,000円 |
会社の上司や先輩 | 5,000円~10,000円 |
会社の同僚や後輩 | 1,000円~5,000円 |
会社や同級生など連名で | 10,000円~30,000円 |
ただ、出産祝いにはお返しに内祝いをするというしきたりがあります。
内祝いは貰った金額の半分から3分の1程度のお返しが必要になってくるので、あまり高額なプレゼントをもらうとかえって困ってしまうということも起こります。
高額なプレゼントをする場合は、「お返しはいらない」というのを添えてあげるといいのですが、とはいえお返しをするというのが日本人のワビサビみたいなところがありますので、お相手の経済状況などを考えて負担がかからないプレゼントを選ぶというのも重要です。
出産祝いでおすすめのアイテムはどんなもの?
出産祝いで何を贈るかというのは、予算によっても変わってきますがどのようなプレゼントを贈るとしても選ぶブランドや質、グレードによって大きな幅があります。
例えば、ベビー食器を贈るとしても赤ちゃん本舗で購入するのと、ティファニーで購入するのでは何倍もの価格の開きがあるというのは分かると思います。
友人や同僚などである程度安価でありながらも、喜んでもらいやすいのは実用的で何枚あっても困らないスタイやおくるみといった布製品ではないかと思います。
高級な出産祝いの代表格というと食器ではないでしょうか。
食器はプラスチック製のものや木製のもの、大人と同じような陶磁器製のものがありますが、陶磁器製のものはとても高級です。
また、ヨーロッパから始まった出産祝いに「銀のスプーン」というカルチャーは日本でも行われているので、銀のスプーンを贈るというのもあります。
けっこう難しいのは、ベビーウェアやベビーシューズといったサイズが決まっていて、さらにママやパパの趣味、贈る人のセンスが問われるもの。
ベビーウェアは、上手くハマればヘビロテ必須のグッドプレゼントになりますが、失敗するとタンスの肥やしになってしまう可能性もあります。
ベビーシューズは、必要になるタイミングとサイズ合わせの難しさを考えるとあまり喜ばれない可能性があります。
出産祝いの定番アイテム その①『スタイ』
スタイってかっこいい呼び方ではすが、要するに「よだれかけ」のこと。
赤ちゃんのよだれや食べこぼしなどから服が汚れないようにブロックしてくれる役割を果たしてくれるあれです。
スタイが必要になってくるのは生後3~4か月くらいなので、出産祝いのタイミングではまだ購入していない可能性もが高いですし、洗い替えもしないといけないので何枚かは必要になってきます。
しかも、スタイはけっこうな期間使うことにもなりますので、喜ばれる率、使ってもらえる率はとても高い定番アイテム。
ただ、スタイにも首まわりにサイズがあるのでマジックテープやリボンになっていてサイズ調節できるタイプがいいでしょう。
しかもスタイは、色々なブランドが出していて、しかもデザイン的にも可愛いものが多いというのもプレゼントしやすいポイントのひとつ。
出産祝いなので有名なブランドで、性別に合わせたデザイン、そして肌触りの良い素材のものをピックアップするとよいのではないでしょうか。
実はエルメスやバーバリー、ディオール、フェンディ、クロエといったハイブランドからもスタイはリリースされているのです。
デザイン性の高さなどで注目されているスタイの定番だとniva(ニヴァ)やMARLMARL(マールマール)などが有名です。
出産祝いの定番アイテム その②『おくるみ』
おくるみはスワドルやアフガンという呼び名で言われることもありますが、赤ちゃんを寝かしつける時にぐるぐると巻く大きな布のようなものです。
おくるみを使うのは産まれてすぐから、4か月くらいまでなのでおくるみとして使用してもらえる期間としては短いのですが、実はおくるみっておおきな布なのでおくるみとしては使わなくなってもタオルケットや授乳ケープ、ベビーカーの日よけなど色々な使い方ができるので便利なアイテム。
おくるみにも色々なタイプがあり、大きな布タイプ以外にも体を包み込む着ぐるみのようなタイプや手足つきなどもあります。
長く使ってもらえることを考えると布タイプが一番使い勝手はいいでしょう。
価格的にもおくるみの定番aden+anais(エイデンアンドアネイ)やlulujo(ルルジョ)、coco moon(ココムーン)のようにリーズナブルかつ人気のあるブランドからブランケットに近い高級ブランドのkashware(カシウェア)、LITTLE GIRAFFE(リトルジラフ)、gelato pique(ジェラートピケ)など選択肢も広いです。
デザインが素敵なおくるみもたくさんあるので、ママの好みのデザインやおくるみ以外にも使いやすいおしゃれなデザインを選ぶとよいのではないでしょうか。
出産祝いの定番アイテム その③『ベビー食器』
産まれてすぐの赤ちゃんはもちろん食器なんて使いません。ママのおっぱいやミルクを飲むので使うのは哺乳瓶です。
使いはじめとしては生後5~6か月くらいなのですが、出産祝いとして人気が高いのが赤ちゃん用の食器です。
食器が出産祝いとして人気が高い理由は、長く使えるというところがあるかもしれませんし、セットや組み合わせ、単品など予算のコントロールもしやすいというところがあります。
ベビー食器のトレンドを考えると、プラスチックやメラミンなどの割れない食器が人気で、あとは木製食器も同様に割れにくい上に風情があって人気の高い素材。
プラスチックや木製だと5,000~10,000円くらいでセットが揃うので、見た目も豪華ですし、予算的にもちょうどよいのです。
逆に高級かつ長く使えることを考えると陶磁器製の食器になり、10,000~30,000円くらいの予算になります。
陶磁器製は大人と同じようなレベルの食器なので高級感もあり、ずっと使い続けることが出来るのも魅力です。
あとは、銀のスプーンという出産祝いとしてめちゃくちゃ分かりやすいものがありますし、「赤ちゃんが一生食べ物に困らないように」や魔除け・お守りという意味が込められているプレゼントにもなります。
ベビー食器は、単品よりもセットで贈ることになるので、やや関係の深く、プレゼントの相場が少し高めの場合によく選ばれます。
出産祝いの定番アイテム その④『ベビー服』
おそらく出産祝いでもっともプレゼントされていることが多く、そしてもっとも使われなかったことも多いと思われるのがベビー服。
これは出産祝いでベビー服を贈ることが悪いと言っているわけでもなく、贈られた回数が多い上に失敗しやすいプレゼントだからということです。
まず失敗しやすい理由のひとつにベビー服には明確にサイズというものがあります。
そして、季節に合わせた素材というものがあります。
さらに赤ちゃんの成長というのは驚くほど早いということがあります。
そう考えると、最低限考えないといけないのは、赤ちゃんが何月生まれ、このベビー服を着る時の月齢はいくつで、季節がどうなっているかということ。
フリース素材の冬用のベビー服を70サイズで冬生まれの赤ちゃんにプレゼントしたら、次の冬が来たらもうサイズアウトしていたなんてことがよくあるのです。
そして、もうひとつの失敗しやすい理由のひとつが服のセンス。
これはママやパパが好みのブランドであるとか、好みのスタイルであるとか、我が子にどういった服を着せたいという趣味嗜好に合わない可能性があること。
よく知っている友人や家族ならいいですが、会社の人やあまり会っていない親戚などの場合、この趣味嗜好が合わずにもらったけど使わなかったというケースが見受けられます。
あとありがちなのは、頑張ってハイブランドや高級ブランドのベビーウェアをプレゼントしたけど、大事にしていたら着る機会があまりなかったなどというもったいないこともありますね。
ベビー服をプレゼントするというのは、定番ではあるのですが贈る側の考えることや知っておかなければいけないことが多いので、難易度が高めなのです。
ただ、ベビー服をもらって嬉しかったという意見が多いのも事実で、出産直後のバタバタした時期に自分でベビー服を選んだり、買ったりする手間が省けてすぐに着せられるというのはあります。
ベビー服の場合は、高級過ぎず普段着で着られる無難なデザインの方が地味に喜ばれる率は高いのではないでしょうか。
出産祝いの定番アイテム その⑤『おもちゃ』
赤ちゃん向けのおもちゃというのも出産祝いの定番のひとつ。
おもちゃはおもちゃでけっこう難しく、おもちゃを教育のツールとして考えている家庭もあれば、プラスチックはNGで木製以外認めないなど、意外と単純におもちゃと割り切れないのです。
おもちゃは種類もめちゃくちゃ多いですし、人気のあるおもちゃを選んでも受け入れられない可能性もあるので、おもちゃを贈るのであれば、事前に欲しいおもちゃがないかを確認したほうが妥当です。
特になんでもいいというのであれば、木製のおもちゃを選んでおいた方が良いと思いますが、木製おもちゃは有名ブランドだとけっこう高いので予算に合うかどうかというところになるでしょう。
ただ、木製おもちゃでも日本、またはヨーロッパやアメリカの安全基準に沿ったブランド、STマークやCEマークなどがついているかはチェックしておきましょう。
出産祝いの定番アイテムをいくつか紹介してきましたが、出産祝いってやっぱりけっこう難しいものですが、新しい命が誕生したというお祝いなので、できるだけ喜んでもらえるものを贈りたいものです。
出産祝いで避けた方がいいものはある?
プレゼントをあげるのだから何を贈っても自由でしょ?というわけにはいきません。
日本にはこういったことにも細かいルールがあります・・・
よく言われているのは、ハンカチは縁起が悪いからダメということ。
ハンカチは「手巾(てぎれ)」という呼び方があるので、別れをイメージさせるアイテムなのでお祝い事である出産祝いでは控えなければいけません。
できればやめておいた方がいいかなと思うのは大型のプレゼント。
例えばベビーベッドやベビーチェア、ベビーカーやチャイルドシートなどの家具や乗り物系です。
こういったアイテムは、欲しいものであればとても嬉しいのですが、いきなりもらっても設置するスペースがなかったり、デザインが家のインテリアとマッチしなかったりする可能性があります。
ベビーカーやチャイルドシートなどもすでに購入済みで2台目になり邪魔になる、そもそも車を手放す予定だったり、車に乗っていなかったりなど逆に嫌がられることもあるからです。
こうした大型のプレゼントは求められればもちろんウェルカムなのですが、サプライズでプレゼントするのはやめておきましょう。
赤ちゃんにとって出産祝いというのは、産まれて初めてのプレゼントとなるもの。もちろんパパやママにとっても生まれてきた我が子のための最初のプレゼントとなります。
せっかくプレゼントをするのですから、出来る限り、最大限喜んでもらえる出産祝いを選びましょう。