- Established: 1994
- Nation:イタリア
- Website:https://www.marni.com/
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マルニ Overview
ファッショニスタ注目のMARNI(マルニ)って?
(出典:https://www.marni.com/)
世界のファッショニスタから注目を集めるブランドMARNI(マルニ)ですが、皆さんはどのようなイメージを持ちでしょうか?
元々はフェンディのファー部門の下請けであったCiwifursの社長夫人が立ち上げたブランドなので毛皮ブランドだったのですが、そういったイメージを持たれている方はほぼ皆無でしょう。
どちらかというとカラフルでファッショナブルな大人ガーリーブランドというイメージを持っている方が多いかもしれません。
特に創業者のコンスエロ・カスティリオーニがデザイナーを務めている時代のマルニは昔でいう森ガールのハイブランド版のような印象を持たれているかもしれませんね。
現在のマルニでいうとクリエイティブ・ディレクターにフランチェスコ・リッソが就任し、これまでのカラフルでアバンギャルドなイメージを完全に覆しているわけではありませんが、ややストリートよりのファッションに近づいている感があります。
この辺りの変化をファッショニスタが敏感に嗅ぎつけ、人気ブランドへとなってきています。
フランチェスコ・リッソの起用は大正解だったと言えるもので、2020年にはマルニのスタイル変革、インテリアデザインやデジタルマーケティングなどあらゆる分野の功績が認められ続投が決まっています。
誰もが憧れる独自のスタイリングを追及できるブランド
(出典:https://www.marni.com/)
MARNI(マルニ)の最大の魅力というとやはり圧倒的なオリジナリティということになるでしょう。
1994年にコンスエロ・カスティリオーニが「自分の着たい服を自分自身で作りたい」という思いから立ち上げられたブランド。
そんなマルニのスタイリングはというと、特徴としてはやはり絶妙ともいえるカラーバランスにあります。
レッドやオレンジ、グリーンのようなビビットで派手めのカラーを多用するのですが、だからといって派手すぎず、どこか落ち着きのあるカラーテイストなので大人びた上品さを感じさせるのです。
特にストライプやボーダーのパターンを使い、さらにパターンや素材の切り替えによって独自のパターンを構築し、他のブランドにはないようなオリジナリティのあるスタイリングを構成できることころがマルニの魅力。
素材使いもかなり斬新で光沢感のある合成繊維とファーやレザーなどの天然素材を組み合わせ質感の全く異なる素材をひとつのウェアの中に溶け込ませるというのはマルニならではといえますね。
さらにシルエットもややオーバーサイズ気味でありながらだらしなく映らないバランス感は素晴らしく、構造的なアプローチによって美しいシルエットを生み出すというところもマルニらしさになっています。
歴史という観点からするとかなり若いブランドではありますが、独特の世界観と他にはない個性的なファッションによって世界中のファッショニスタから注目を集めています。
そんなマルニファッションの魅力はどこにあるのでしょうか?
派手なのに落ち着いているカラーバランスの妙
(出典:https://www.marni.com/)
マルニのウェアには無地のシングルカラーというのがかなり少ないです。
レッドやピンク、オレンジ、グリーンといった一般的に派手に映るカラーを多用し、さらに様々なカラーを組み合わせることでその世界観を作り込んでいきます。
プリントやストライプ、ドットなどを使い、色に色を重ね、独特のカラーバランスを生み出しています。
さらにその多様なカラーに加えてレイヤードによって絶妙なスタイリングを施していくというのがマルニ流。
ただ、実に多くのカラーを使っているのに下品にならず、どこか上品で落ち着いて見えるのはカラートーンが若干抑えめになっていて、嫌味をなくす工夫がされているから。
この最適解ともいえるバランス感覚がマルニの魅力のひとつです。
計算されつくした構造的なシルエット
(出典:https://www.marni.com/)
もうひとつマルニウェアを印象付ける要因としては独特のシルエット。
サイジングに関してはいえば大きめのものが多く、若干オーバーサイズ気味に着こなすのがマルニスタイル。
オーバーサイズに柔らかい素材と計算された構築的で計算されたシルエット。この計算されつくしたシルエットというのが着てみるとしっくりはまり袖を通してみて初めてその良さを体験できるものでもあります。
建築的なアプローチが感じられるシルエットは、上下のボリュームがしっかりバランスされており、特有のセンスを感じさせてくれるのです。
ビビットなカラーテイストにオーバーサイズのゆるいシルエットを組み合わせるとスポーティーでもあり、レトロガーリーでもありなんともいえないオリジナリティのあるスタイリングが創り出せます。
素材とパターンによる斬新なオリジナリティ
オリジナリティのある素材使いにも定評のあるマルニ。
もともとはファーとレザーから始まったこともあり、その伝統を残しつつも合成繊維やPVC素材を織り込み、光沢感のある質感や見る角度によって印象を変えるようなアレンジが秀逸です。
異なる素材を組み合わせる異素材MIXもお手の物で、イタリアンブランドらしいテクニックとディテールによってマルニらしさをイメージづけるようなパターンが随所に見られます。
ストライプやボーダーなどのパターンを得意としていることもあり、ベーシックなパターンにオリジナリティを組み込んで独自化していたり、ベーシックなパターンにドットやフラワー、切り替え、プリントなどを使ってより唯一性が強調されています。
マルニのスタイルは一言で表すことがとても難しく、モードといえばモードだし、スポーティーもMIXされているし、カジュアルな要素、ガーリーな要素、それでいてどこか懐かしいクラシックやレトロ感も感じさせる。
マルニのスタイリングを完成させることが出来れば、誰からも憧れるようなオリジナルのスタイルを作ることが出来ますし、逆にとても難しいスタイリングになるので失敗すると少し痛い感じになってしまう可能性もあります。
ただ独創性を追い求めるファッショニスタにしてみればこれ以上おもしろいブランドというのはなかなか見つからないでしょう。
歴史は浅いが中身は濃い
歴史的な観点からみるとかなり歴史は浅く1994年にスタートし、MARNI(マルニ)というブランドとして独立したのは1999年からです。
ちなみに創業者はコンスエロ・カスティリオーニで、夫であるジャン・カスティリオーニの経営する会社のひとつのビジネスとしてスタートしました。
MARNI(マルニ)として独立したのですが、このマルニという名前はコンスエロの妹の名前からつけたそうです。
そこから20年足らずの間で世界中に店舗を展開し、オンラインストアでもハイブランド業界の中ではパイオニア的存在として先駆けてスタートし、今や世界中から注目されるトップブランドになったというのは相当すごいです。
2012年にはディーゼルの創業者でマルジェラなども傘下におくOTBグループに入り、さらにクリエイティブ・ディレクターにフランチェスコ・リッソを迎え、ブランドの基盤も家族経営からかなり盤石なものになりました。
今後のコラボレーションにも要注目
(出典:https://www.marni.com/)
コラボレーションも行っており、毎年様々なブランドとコラボレーションして話題になるH&Mとも2012年にコラボを行い、「MARNI at H&M」を発表しました。
H&Mとのコラボレーションによって一気に知名度を上げたともいえるのでコラボレーションとしては大成功です。
(出典:https://www.marni.com/)
あとは根強い人気のある吉田カバンのポーターとは定期的にコラボレーションを行い、これまでも10弾以上のコラボレーションを発表しており、マルニらしいポーターをリリースしています。
他にもイタリアのアニメーター ブルーノ・ボゼットとのコラボレーションによって、恐竜や妖精といったプリントの施されたアイテムを発表。
ロサンゼルスのデニムブランドCURRENT/ELLIOTT(カレント/エリオット)とのコラボレーションデニムも発表しています。
コラボレーションの数という意味では、まだそれほど多いわけではありませんが、今のマルニの注目度であれば今後もおもしろいコラボレーションが生まれそうな予感がします。
日本に注力し、ファッション文化との相性もいい?
(出典:https://www.marni.com/)
創業当初から日本への進出はかなり積極的でした。
1999年にマルニがブランドとして独立し、世界展開を本格的に開始しましたが、2000年の段階でオンワード樫山の子会社バスストップと資本比率50:50のマルニ・ジャパンを設立し、日本への進出を開始しました。
2002年に南青山に世界最大となるフラッグシップストアをオープンし、この店舗は建築ユニットであるフューチャー・システムズによって設計され、独特の曲線を持つ空間として世間をあっと驚かせました。
そして2019年には表参道に新しいフラッグシップストアとしてマルニ表参道をオープンし、クリエイティブ・ディレクターのフランチェスコ・リッソが日本庭園からインスピレーションを受けた300平米もの店舗となっています。
大理石、コンクリート、木材など天然物と人工物をミックスして作り上げられた建造物はまるでマルニのデザインそのものです。
マルニは日本にかなり力を入れているブランドでもありますし、日本のファッション文化にもとても合うブランドだと思います。
個人のアイデンティティを表現するような独創的なファッションを目指す方には是非とも見ていただきたいブランドです。
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