- Established: 1944
- Nation:アメリカ
- Website:http://www.emeco.net/
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GENERATEブランド評価
当サイトに掲載しているブランドは世界的に通用する一流ブランドばかりですですが、
ブランド評価は独断と偏見に基づきながらも、当サイトに掲載しているブランドの相対評価を元に可能な限り客観的な視点で行っています。
不快感を感じられる方もいらっしゃるかも知れませんが、ご了承願います。
ブランド力 | 高級感 | 価格 | デザイン性 | 技術力 | 独創性 |
---|---|---|---|---|---|
4 | 3 | 4 | 5 | 8 | 5 |
総合評価:4
ひと言コメント
アメリカの誇るアルミチェアブランドで、(とはいってもアルミだけではないのですが)アメリカ海軍用に作られたネイビーチェアがあまりに有名なのでネイビーチェアのアルミブランドというイメージが強いですね。
最近ではコカ・コーラ社と組んでプラスチック製リサイクル仕様のネイビーチェアも発表されています。
チェアのフォルムはベーシックなものが多いですが、素材がアルミなので普通じゃ嫌だという方は素材で「違い」を見せてみてはいかがでしょうか。
カルテルの名作「ルイ・ゴースト」にそっくりのチェアもありますね。デザイナーが同じフィリップ・スタルクがデザインなので当然といえば当然ですが。
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GENERATEブランドストーリー
世界を代表するアルミチェアカンパニー
(出典:http://www.emeco.net/)
emeco(エメコ)は、「Electric Machine and Equipment Company」の頭文字を取って名付けられ、第2次世界大戦の折にアメリカ政府から潜水艦や船で使用するためのアルミニウムチェアを製造した事で有名になったメーカーです。
1944年にアメリカのペンシルヴァニアで設立され、創業当初は主に作業用の工具や鋳造金型などを製造するアートファクトリーでした。
ドイツ系移民の「ペンシルバニア・ダッチ」と呼ばれる地元の職人達の高い金属加工技術がアメリカ合衆国政府に認められ、海軍の潜水艦と船で使用するための雨や潮風にも負けないチェアの開発・製造を受注します。
その中で生まれたのが、「No.1006」でネイビー・チェアという愛称がつくほど普及していきました。
エメコの椅子というのは特殊な製法をしており、それぞれの構成部品を繋ぐための金具が必要ありません。
非常にシンプルな作りのように見えますが、この製法のおかげでコピー商品を作ることを妨げる効果があり、エメコというブランドを守っているのです。
また使われるアルミニウムは、独自配合による軽くて高強度のアルミニウム合金で強靭なのに素材としての柔らかさもあり、クラシックにもモダンにも様々なシーンで使えるものになっています。
しかもスチールの3倍もの強度を持ちながら、地金を生産するエネルギーの5%ほどで生産でき、原材料はコークなどの飲料用アルミ缶と工業用スクラップという地球環境にも優しいプロダクトなのです。
No.1006 ネイビー・チェア
(出典:http://www.emeco.net/)
このネイビー・チェアは77段階もの工程を踏んでやっと完成するほど品質にこだわり、鋼の三倍の強さを持ち、軽量で、さらにそのデザイン性の高さも手伝って「150年使用できる家具」と呼ばれあっという間に人気を獲得していきました。
この椅子の非常に特徴的な座面のかたちは、第二次世界大戦中に最も多くの場所で貼られていたポスターの一枚である「ピンアップガール」のモデル、ベティー・グレイブルのヒップラインに影響を受けてデザインされたといわれています。
デザイナーとのコラボレーション
(出典:http://www.emeco.net/)
1990年代に入り、創業者の息子であるグレッグ・バックバインダーは、ネイビー・チェアがアメリカ、および国外でも有名なビルの中に多く見られる事に気付きました。
それはフィリップ・スタルクが1990年にニューヨークのパラマウントホテルの改修時にネイビー・チェアを採用した事で再び脚光を浴びていたからでした。
フィリップ・スタルクは2000年に自らエメコにコラボレーションを申し入れ、アルミニウムの椅子や「Hudson Chair(ハドソンチェア)」などの作品を発表します。
さらにスペインのグッゲンハイム美術館の設計をした事で有名な建築家のフランク・O・ゲーリーをはじめ、コンスタンチン・グルチッチ、マイケル・ヤング、nendoにクリストフ・ピエなど様々なデザイナーがエメコからアルミチェアを発表しています。
近年ではジャスパー・モリソンとのコラボレーションが活発でエメコらしい素材を活かしながらミニマルで美しいチェアをデザインしています。
Hudson Chair(ハドソンチェア)
(出典:http://www.emeco.net/)
フィリップ・スタルクがニューヨークのハドソンホテルの為に制作、命名したシンプルかつモダンなチェアです。近代美術館のデザインコレクションの一つにも含まれ、2000年におけるトップ100のデザインの一つとして、「グッドデザイン賞」を受賞。仕上げは光沢を抑えたブラシハンドや鏡面仕上げのハンドポリッシュがあります。
環境への配慮とコカ・コーラ
近年では、環境配慮への取り組みを本格化しており、コカ・コーラ社とのコラボレーションでペットボトル再生資源100%のチェアも発表しています。
また、エメコで使用するアルミニウムの75〜80%はリサイクルアルミニウムで、そのうちの半分はコークの缶から出来ています。
111 Navy Chair
(出典:http://www.emeco.net/)
コカコーラ社とエメコ社のコラボレーションにより誕生したネイビーチェアです。素材のプラスチックには111本分のリサイクルペットボトル使用され、環境問題に貢献した作品としても話題となっています。
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