目次
シンプルスタイルはコーディネートの基本の「き」 シンプルスタイルの持つ2つの意味 シンプルな空間づくりのための考え方 シンプルな家具を取り扱うブランドはある?
シンプルスタイルはコーディネートの基本の「き」
シンプルスタイルは、ナチュラルスタイルと並び、ある意味インテリアスタイルの基本といってもいいのかもしれません。
なぜかというと、家具は生活をする上で必要なものを作っていった結果としてできているものです。
家具としての機能を満足させるものであれば、装飾も必要ないし、使わない家具は置く必要さえないというのが本来の姿だと思います。
そういった意味では必要な家具だけに絞ったシンプルなコーディネートというのは、もっとも基本的なインテリアスタイルというべきなのです。
ナチュラルスタイルが居心地のいい空間を作るためにコーディネートするという目的をもっているのも同様で、こうしたライフスタイルに密着したコーディネートだからこそ人気があるのでしょう。
シンプルスタイルの持つ2つの意味
シンプルスタイルという言葉には2つの意味があります。
ひとつは、冒頭にも書いたようなライフスタイルとしての意味、もうひとつは、コーディネートのスタイルとしての意味です。
この2つは同じような意味なのですが、微妙に違ってきます。
ライフスタイルとしての意味だけで捉えれば、必要な家具だけ置いて、要らないものは置かないようにしましょう。
というだけで話が終わってしまうのですが、コーディネートとしての意味を含めて考えると話がもう少し膨らみます。
シンプルスタイルというインテリアコーディネートでいうと、また色々な考え方があります。
無駄なものを排除するという基本の「き」を念頭に置きながらも、シンプルスタイルをコーディネートするための具体例をお話ししていきたいと思います。
シンプルな空間づくりのための考え方
『シンプル=単純なさま』なので、意味としてはとても広く捉えることができます。
例えば、北欧家具でポイントを絞った「北欧シンプルスタイル」だったり、天然素材や木材を使った家具でシンプルにまとめた「ナチュラルシンプルスタイル」、メタル素材やガラス素材などを使ってシンプルなコーディネートをする「シンプルモダン」と捉え方によっては色々と派生していきます。
この辺りの考え方はモダンスタイルと同じですね。
よく言われているシンプルスタイルのコーディネート例としてはこのようなものがあります。
モノトーンでまとめるインテリア
モノを置かないということ以外にもカラーリングでシンプルにすっきり見せるという方法があります。
白と黒というのは人間がもっとも目にする機会の多い色ではないでしょうか?
見慣れたモノトーンでインテリアコーディネートをするとそれだけでとてもすっきりとした印象を作り出すことができます。
ただ、このモノトーンでまとめるというは実はけっこう難しく、しっかりと考えて作っていかないとなかなか完成しません。
というのも、世の中にある家具やインテリア雑貨は白や黒のものばかりではないですよね。
様々なカラーが入り混じっています。
なので、計画的にモノを購入しないといけないですし、家具も白や黒のものを選んでいかないといけないのですし、色々なものを捨てるという決断も必要です。
この捨てるという行為自体がシンプルスタイルには必要ではあるので、理にかなっているとも言えるのです。
完成するととても美しくシンプルなのですが、完成までの道のりは険しいので諦めずに頑張ってみてください。
家具そのものをシンプルに
(出典:http://www.muji.net/)
いろいろな技術が発展してきている昨今ですと家具にも様々な機能やデザインが求められ、それに応えるように高機能化、デザインの多様化が進展しています。
しかし、よくよく考えてみると「そんなデザイン要らないんじゃない??」と思うようなものもありますよね。
かつてドイツでバウハウスという数々の名デザイナーを輩出した有名な造形学校がありましたが、そこでは必要な機能を満たすためのデザインを考え、デザインは機能に従うという機能美を追求した考え方が教えられていました。
この考え方は現代でも十分に通用するもので、シンプルスタイルを考える上では、コーディネート全体をシンプルにすることに加え、個々のアイテムもシンプルにすべきではないかと思います。
バウハウスの意匠を汲むようなデザイナーのシンプルな作品をコーディネートの核として組み込んでも面白いのではないかと思います。
シンプルな家具を取り扱うブランドはある?
シンプルスタイルにあうブランドという意味では、ミニマルな家具作りを基本としているブランドが挙げられます。
ミニマルとは「最小限の」という意味になり、簡単に言ってしまえば「不要な装飾をほどこさない家具」ということです。
バウハウス出身デザイナーの家具を復刻しているTECTA(テクタ)やイタリアンモダンの中でもミニマルデザインを主としているPorro(ポロ)やArper(アルペール)を紹介します。
TECTA テクタ
(出典:http://www.tecta.de/)
「家具そのものをシンプルに」で触れましたが、バウハウスの流れを汲む作品を取り扱うブランドという意味ではTECTA(テクタ)があります。
テクタはバウハウスの作品の復刻を手がけているブランドでミース・ファン・デル・ローエやマルセル・ブロイヤーのチェアなど数々の名作を製造しています。
オリジナル家具もありますが、バウハウスの考え方を踏襲しているので、非常にシンプルでありながらも機能的な作品ばかりです。
Porro ポロ
(出典:http://www.porro.com/)
キャビネットなどの収納家具が主力のイタリアブランドですが、そのデザインはミニマルで洗練されています。
モノトーンや木を活かしたブラウン系のカラーで高級マンションのモデルルームなどでもお目にかかることが多いブランドです。
少し大掛かりな家具が多いのですが、壁面をすっきり見せるという意味ではシンプルスタイルには合っているとも思います。
Arper アルペール
(出典:http://www.arper.com/)
直線と曲線をうまく組み合わせたミニマルなデザインが特徴的なブランドです。
イタリアのブランドなのですが、ドイツのデザイン賞を多数受賞していることからも、ドイツ的なミニマリズムが評価されているのだろうと思います。
スチールやポリプロピレンといった素材をうまく活かした家具を作ることでも定評があります。
TECTA(テクタ)とArper(アルペール)は、ACTUS(アクタス)での取り扱いもありますので、気になる方はチェックしてください。
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