ポストモダン Post-Modern

ポストモダン様式データ

  • 年代:1980年代
  • 主な地域:欧米


ポストモダンの解説

現代デザインの新しい方向性を模索する試みで、モダニズムの造形を持つ無個性、無味乾燥なデザインを批判することで生まれました。統一性を否定し、異質なものの併存を肯定しようとしたり、モダンデザインが否定した伝統的な意匠、装飾の復活などが行われました。

コンクリート造りに、古典的意匠であるペディメントを大胆にのせた建築などもその一例だといえます。

アメリカの建築家ルイス・カーンは、機能主義と対立する「形態が機能を啓示する」と発言し、「部分から全体に向かう」という発想を進め、表現の自立を実践しました。
ポストモダンは古典的なモチーフに加え、地方特有の要素、あるいはバナキュラーな要素をデザインに積極的に取り入れていきます。
特に古典的な伝統が深く根を下ろしているアメリカでは、ルイス・カーン以降、チャールズ・ムーア、フィリップ・ジョンソン、マイケル・ブレイブスなど輩出し、「ポートランドビル」、「AT&Tビル」などの問題作が登場します。

またヨーロッパのポストモダンは、過去と現代、現在と未来との関係を問う問題意識を背景に、固有の展開をしています。
ジェームズ・スターリングの「シュットガルトの美術館」、ハンス・ホラインの「ハース・ハウス」などは、過去の作品を蘇らせる作品といえます。

家具では、イタリアのエットーレ・ソットサスを中心とした「メンフィス」の活動が挙げられ、メンフィスの家具は、機能を極限まで追い込んで新しい形の表現を試みています。




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