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デザイナーストーリー

イギリスの誇る女流デザイナー

（出典:http://kellyhoppeninteriors.com/） ケリー・ホッペンは、1959年に南アフリカのヨハネスブルグでユダヤ人とアイルランド人の両親の下に生まれます。
2歳のときにイギリスのロンドンに移住しましたが、毎年クリスマスにはヨハネスブルグに戻って祝うようにしています。
彼女の両親は、ファッション業界で働く父親と芸術家や写真家を招くギャラリーをロンドンに所有する母親というデザインに非常に近い環境で育ちました。兄のマイケルもマイケル・ホッペンギャラリーを開くことになるため家族全員が業界関係者ということになります。



（出典:http://kellyhoppeninteriors.com/） 16歳のときに友人宅のキッチンをデザインする機会を与えられたのが、ケリー・ホッペンのキャリアの始まりでしたが、今では個人の邸宅、ヨット、ジェット機やホテル、レストラン、オフィス、航空機といった公共プロジェクトを世界をまたにかけて行う国際はデザイナーとなっています。
2014年にはスタジオ・ホッペンを設立し、さらにウェブショップを立ち上げています。
また、彼女のクライアントにはセレブリティとして日本でも非常に有名なサッカー元イングランド代表ディヴィッド・ベッカム＆ヴィクトリア夫妻や初期の頃からの付き合いであるマーティン・ショウなどもいます。

数々のアワードも受賞しており、1996年にはアンドリューマーティンデザイン賞、2007年にはElleDecoインターナショナルデザインアワード、GRAZIAデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、2009年にはビートルズの面々や日本の俳優真田広之、小説家C.W.二コル、F1ドライバージェイソン・バトンなども受賞した大英帝国勲章（MBE)を受賞するに至ります。

ホッペンのデザイン

（出典:http://kellyhoppeninteriors.com/） デザイン哲学として普遍的な考えを持っており、それは精神のバランスを保つ東洋の文化にも影響されています。人は目に見えるモノと同じくらい感じるモノを重要視していて、感じることを疎かにしていては成功はなしえないと。

デザイン特徴として、ト－プやベージュといった中世的なカラーを好みます。
そして美しいラインとそこに宿るあたたかさがあり、ラグジュアリーな雰囲気をまとっています。
ニュートラルなカラーリングや洗練されたラインは、イメージ的にカトリーヌ・メミのデザインと非常に近いものを感じます。

ケリー・ホッペンブランドは非常に高品質であるのはもちろんのこと、そのシンプルなデザインは時代を超えても愛されるものです。エレガンスな雰囲気は維持しながらも厳選されたブランドとのコラボレーションでライセンシーも行っています。

ビジネス面でも大活躍するデザイナー

（出典:http://kellyhoppeninteriors.com/） 彼女はビジネス面での才能にも長けたデザイナーといえるでしょう。 まずは、本の出版で8つのデザインブックを販売していますが、2013年に販売された夢の家を実現する方法を綴った「Kelly Hoppen Design Masterclass」は大ヒットしています。
40年以上ものキャリアをもつデザイナーが自信をもってセレクションするインテリアコーディネートの教本として高いクオリティを持っています。

また、スタジオ・ホッペンを設立し、デザインチームを編成し大規模プロジェクトを実行したり、ウェブショップを立ち上げてアクセサリー、ベッドリネン、クッション、キャンドル、家具、タオル、バスローブといったオリジナルのデザインで高級アイテムを手頃な価格帯で販売できるように尽力していますし、ライセンスビジネスでホッペンブランドを活用しています。

さらには、テレビ業界にも進出し、彼女の番組を持ちうまく自身をブランド化し、プロモーションしています。

こうしてみると単なるデザイナーにとどまらず、非常にマルチな才能を発揮して世の中に強烈なインパクトを与えている人物だと思います。

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この記事を監修しているのは？

高級家具・インテリアリサーチ部門

元建築家や現役インテリアコーディネーターや家具販売店員で編成。
国内外の高級家具やブランドなどを徹底的にリサーチし、定番からまだ見ぬブランドや家具を発掘しています。
世の中のトレンドや流れを敏感に察知し、常に新しい情報を発信出来るように奮闘しています。

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