目次
1.収納だけにあらず、魅せることを意識せよ! 2.あとで困らないための事前チェックポイント 3.シーンごとに異なる魅せる収納選びのこつ 4.最高峰の収納ブランドと名作 4-1. 収納を極めた最高峰のハイブランド 4-2. 組み合わせ自由自在のモジュラー収納『USMハラー』 4-3. 名作収納家具「ボビーワゴン」
収納だけにあらず、魅せることを意識せよ!
収納家具を買う目的は家の中にあるいろいろな「モノ」を片付ける場所を確保すること。
確かにクローゼットの中にしまうような収納ケースや人の目にあまり触れないタンスやキャビネットなどであれば、必要な収納量を満たすものであれば問題ないでしょう。
リビングに設置する収納は?
ダイニングやキッチンにおく収納は?
洗面所におく収納は?
このあたりの収納というのはお客さんを招いた時に目につく場所じゃありませんか?
こういった家の中のパブリックスペースに置く収納というのは機能を満たすだけではなくて、デザインにも気を配りたいですよね。
収納は『ただ片付けるだけではなく、魅せるもの』という意識を持って、一歩先をいくおしゃれなディスプレイを楽しみましょう。
Ⅰ. 設置スペース
Ⅱ. 収納の扉を開くためのスペース
Ⅲ. 収納できる容量と今後の拡張性
Ⅳ. 耐久性と利便性
Ⅴ. 部屋との相性
あとで困らないための事前チェックポイント
とはいえ、いくら美しい収納家具で、ディスプレイも完ぺきでも収納として必要な機能を満たせていなかったり、使いにくかったりすると元も子もありません。
勢いにまかせておしゃれな収納を目指す前に、最低限チェックすべきポイントは抑えておきましょう。
置いてもみたら収まらなかったは困る・・
まずは事前に収納を置く場所の大きさを測っておきましょう。
横幅と奥行きは、ほぼ間違いなく測ると思うのですが、忘れがちなのが高さ。特に天井の下がり部分には気をつけましょう。
もう一つの落とし穴はドアストッパーです。
置こうと思っていた場所にドアストッパーがあって奥行きが足りなくなってしまった・・なんてことのないように。
置くだけじゃなくて使うことまで考えておいて
設置スペースにすっぽり収まったと喜んだのもつかの間、次の落とし穴が待っています。
その収納家具ちゃんと開きますか?
収納家具には扉が付いているものが多いですよね。
引き戸になっているものであれば、大抵の場合問題ないですが、折って開くタイプやドアのように扉を開くタイプの場合は、その扉部分のスペースを確保しておかないといけません。
当たり前のことのように思うのですが、ついつい見落としてしまうです。
いっぱい、いっぱいに詰め込み過ぎないように
収納の目的は物を片付けることですから、片付けるべき「モノ」が全て入ればいいというのはちょっと待って下さい。
モノは増えていきますよね?
今100%全て使い切ってしまったら、明日になったらもう溢れてしまいます。
そうならないためには、収納家具を買うときには、現在の片付けるべき「モノ」を全て入れたとしても20~30%くらいの余裕があるようにしておきましょう。
余裕があった方が、取り出しやすいですしディスプレイ的にもある程度余裕があったほうが綺麗に見えます。
もう少し、先を見るなら拡張性も考慮しておくとベストです。
例えばモジュラー型の収納であれば、足りなくなればユニットを追加すればいいだけなのでとても楽だし、便利なのです。
長く使えるか?便利に使えるか?
収納家具にかぎらず、家具を購入したらできるだけ長く使いたいもの。
そう考えるとチェックすべきこととしては、長持ちするかどうか。
どれくらいの重量に耐えられるのか、扉の開閉にガタつきがないかなどは確認しておく必要があります。
長く使うと模様替えもしたくなりますので、キャスターがついていて動かせるものだといいですね。
部屋のスタイルにあったデザインになっているか?
お部屋にはコーディネートのスタイルがあると思います。
北欧風のナチュラルな部屋にしたいとか、モダンで洗練された空間にしたいとか、それぞれの想いをもって部屋づくりをされているはずです。
収納家具も部屋の一部。
とくに魅せる収納にこだわるのであれば、部屋のスタイルと合わせることは必須です。
どんなに気に入った収納家具でも部屋のスタイルと全く合わないものでは、全体としてチグハグになってしまいます。
ナチュラルな雰囲気であれば、木そのものの質感を活かしたものがいいですし、モダンにしたいなら鏡面仕上げの光沢感のあるものやスチール、プラスチックなどの無機質な素材を使ったものなどにしてみましょう。
シーンごとに異なる魅せる収納選びのこつ
収納の花型『システム収納』
(出典:http://ioo-sofa.net/)
収納の花型、まさに魅せる収納というとシステム収納になってくると思います。
空間を有効活用するという意味でも非常に効率的で、デザイン的にも機能的に見ても収納家具の理想形です。
ただシステム収納を取り付けるということは、かなり大掛かりな工事が必要になってくるのと、一度設置してしまうとなかなか変更が効かないというのが悩みの種です。
ただ最近だと、簡易的に取り付けられるものが増えてきているので、その場合は取り外しや追加・変更などもそれほど難しくなくなっています。
システム収納はテレビボードを含めたリビングの中心に位置することもありますし、食器棚全体をシステム収納化するケースもあります。
各社から様々なシステム収納が出ていますので、色々と検討してよい収納を創りあげるというのもまた醍醐味ですね。
魅せるには『リビング』がもっとも大事
リビングには色々な収納家具が使われます。
家族が集ってテレビを見る、DVD鑑賞をする機会なども多いでしょうし、もっとも代表的なものとしてはテレビボード。
そして、ディスプレイにもなるシェルフやそれ自体がオブジェにもなるようなキャビネット、空間を仕切るためにも使えるパーティションラックなどバリエーションが豊富なのです。
魅せる収納がもっとも効果的なのは、やはりリビングスペース。
リビングにおしゃれな収納家具を設置して、おしゃれな空間を演出しましょう。
リビングの中心「テレビボード」
(出典:http://ioo-sofa.net/)
リビングの顔ともなるのがテレビボードの存在。
テレビ自体がリビングの中心に位置することが多く、それを支えるテレビボードも必然的にリビングの中心に鎮座します。
そうなるとリビングボードのデザイン性というのはとても重要になってくるのです。
単にテレビを置くだけの台ではすまされません、部屋のコーディネートに調和するデザインである必要がありますし、入れるモノを見せるのか、見せないのかといった収納としての使いかたを考える必要があります。
そして、高さや大きさも大事でソファに座った時の目線の高さに合うかどうか、DVDやオブジェなどを置く場合はそれが、入る、または置ける大きさかどうかも考えなければいけません。
また、小さなお子様がいる家庭ではテレビボードの高さはちょうど頭の高さになってくるので、角がどれて丸くなっているものなど安全面への配慮も検討事項のひとつです。
こういった数々の考えるべきことがあるので、テレビボードはできるだけ多くの商品を見て、しっかりと納得のいくものを選んでください。
魅せるチャンスはおしゃれな「シェルフ」
(出典:http://ioo-sofa.net/)
簡単に言ってしまえばモノを置く棚のことですね。
ただ、リビングに置くシェルフはただモノを置けばいいということではありません。
コンセプトは魅せる収納ですよね。
ここがチャンスです。
棚に何を置くか、どう見せるかでリビングの善し悪しまで左右する重要な棚なのです。
そして何を置くかということも、もちろん重要なのですが、何に置くかというところで差をつけることもできます。
そうです。
シェルフ自体をオシャレでデザイン性の高いものにすることで魅せてしまうということです。
例えばキューブ型になった組み合わせ型シェルフや大きめのオープンシェルフなどモノを置くというセンスうんぬんをクリアするためのおしゃれシェルフがおすすめです。
それ自体が飾りとなる「キャビネット」
(出典:http://ioo-sofa.net/)
キャビネットというのは貴重品をいれておくための小部屋という意味だったのが、現在ではインテリアコーディネートに欠かせない飾り棚となっています。
キャビネットはシェルフとは違って扉が閉まっているものです。
中が見えないので、シェルフのように置くものによって魅せることはできませんね。
ただキャビネットはそのもの自体がおしゃれなデザインをしているので、コーディネートの中のオブジェのような存在感を放ってくれるのです。
オブジェとは違い、キャビネットは収納家具としての立派な機能も備えていますので、おしゃれで実用的なキャビネットを購入すれば一石二鳥になる優れものなのです。
空間に変化をつける「パーティションラック」
(出典:http://ioo-sofa.net/)
リビングとダイニングの間を仕切ったり、空間に変化をつけたい時に使うパーティションというものがありますが、これと収納が合体したのがパーティションラック。
空間を仕切りつつ、そこにモノをおいてしまおうということです。
これはリビングでもそうですが、ひとり暮らしの部屋などでも使えるテクニックですね。
ただ、壁にくっつけるわけではないので、安定感がどうしても悪くなります。
天井に支えをするなど、安全性を確保しないといけないので、高さの低いものにしておいた方がいいかもしれません。
何よりも実用性が求められる『キッチン』
(出典:http://ioo-sofa.net/)
キッチンというのは、食器や小物類など、とにかくモノの出し入れが頻繁に行われるところです。
キッチンのもリビングからは見えることが多いので、キッチン収納にもデザイン性が求められることは当然ありますが、それ以上に考えるべきは使い勝手です。
毎日、料理をするのにキッチン収納が使いにくいとあってはやる気がなくなってしまいます。
縦の空間をうまく使えるものや、小物類をまとめて収納できるなど、使い勝手を一番に考えて、その中で部屋のコーディネートバランスを崩さない物を見つけましょう。
『見せない収納』は、容量と使いやすさが勝負
自分の部屋に置く収納というと衣装ケースやタンスなどの衣類を収納する家具がメインになります。
あとは本棚ですね。大量の本を効率的にしまえる本棚はとても重要です。
しっかりと整理したい「ワードローブ・衣装ケース」
(出典:http://ioo-sofa.net/)
ここはほとんど人目に触れない部分なので、見た目よりもしっかりと収納できるかをより重視するべきです。
特に考えるべきは深さや奥行きです。
ワードローブの場合は、奥行きが重要でここが狭いと服がしっかりと収まらなくてシワになってしまいます。
ただ奥行きは設置スペースとの兼ね合いが出てくるので、設置できる奥行きかも見ておく必要があります。
衣装ケースやタンスは深さが大事です。
横に広いケースは場所ばかりとって、あまり収納力がたかくありません。
高さは設置スペースとしても余裕があることが多いので、深さがあると収納力が格段にアップします。
ただ、深すぎると下のものが取り出しにくくなるということも出てきますので、収納の仕方を工夫しましょう。
いっぱい入って探しやすい「本棚」
(出典:http://ioo-sofa.net/)
本棚はただ本を並べておくというだけではないのです。
いかに読みたい本をすぐに探し出せるかどうかというのがとても大事になってきます。
とくに漫画・コミックなどの連続する本やとにかく大量の本があるという場合、探しだすことができずに諦めてしまってはゴミになってしまいますよね。
本棚にも機能は必要です。
スライド式や回転式など大量の本があっても、探しやすく、見つけやすい本棚というのがあります。
本の量が増えるごとに拡張していける拡張式の本棚もあります。
本はなかなか捨てることもできないので、すぐに増えていってしまうもの。
こうした機能的な本棚であれば、見つけられない、収納しきれないといった問題が解決します。
わずかなスペースも活用する『すきま収納』
(出典:http://ioo-sofa.net/)
これはけっこう重要で、しかも便利です。
家の中のいろいろなところにちょっとした隙間ってありませんか?
例えばキッチンにある冷蔵庫の横にある隙間、洗濯機の横の隙間、ダイニングにある隙間、デスクと壁の間の隙間などなど、この隙間ってもったいないと思いません?
わずかな空間も収納として活用すれば、無駄に思えた隙間も有効な収納スペースに早変わりします。
こうしたもったいない隙間空間を埋めるためのスリムな収納家具というのも世の中にはたくさんあるのです。
シンプルでデザイン性も高く、隙間を見事に調節して無駄を省いてくれるすきま収納をぜひお試しください。
収納を極めた最高峰のハイブランド
世の中には収納家具に特化したようなハイブランドも存在します。
とくに贅の限りを尽くしたようなシステム収納はため息がでるほど美しいのです。
ここではシステム収納に特化した3つのブランドを紹介していきます。
インターリュプケ interluebke
(出典:http://www.interluebke.com/)
1937年にドイツで創業したブランドで、壁面収納では世界トップといってもいいくらいです。
ドイツには以前にバウハウスという造形学校がありました。
「形態は機能に従う」という理念のもとシンプルで機能美を追求したデザインが提唱されましたが、そうした流れを汲むインターリュプケの収納もシンプルに必要な機能をもつ、美しいデザインが特徴的です。
日本でもとても人気の高いブランドで、高級マンションのモデルルームなどではインターリュプケのシステム収納がとりつけられていたりします。
モルテーニ Molteni&C
(出典:http://molteni.it/)
イタリアには有名な家具ブランドがいくつもありますが、ハンドメイドで家具を作り続けいていたモルテーニの技術力の高さはとても定評があります。
「モルテーニなら何でも作れる」と言われるほどで、システム収納に関しても過去から年々進化を繰り返してきています。
日本ではアルフレックス・ジャパンによって販売されていますが、実はモルテーニというブランド、世界での売上高を見ればあのCassina(カッシーナ)やB&Bイタリアといったイタリアンモダンのトップブランドよりも売れているのです。
これだけでもいかにモルテーニがすごいブランドかというのがお分かりいただけるのではないでしょうか?
ポロ Porro
(出典:http://www.porro.com/)
日本ではあまり知られていないブランドではありますが、イタリアで1925年に創立された老舗ブランドです。
1900年代後半にピエロ・リッソーニをデザイン・ディレクターに迎えたあたりからモダンデザインへの舵取りを行い、数々の著名デザイナーとのコラボレーションで人気を獲得してきました。
ここまで紹介した3つのブランドの中でもシステム収納のデザイン性はもっとも高いと思います。
コンテンポラリーなデザインは、モダンスタイルにとてもスタイリッシュな作品ばかりで、部屋の雰囲気を一変させるほどの力があります。
組み合わせ自由自在のモジュラー収納『USMハラー』
(出典:http://www.usm.com/)
現在、大人気となっているモジュラー型収納のUSMハラーをご存知でしょうか?
hhstyle.comやACTUSでも大々的に取り上げられており、収納家具のあり方を変えるほどの勢いがあります。
なぜUSMがこれほどまでに人気になっているかというと、その柔軟性と拡張性にあります。
USMハラーは全ての収納ユニットがモジュールとして独立していて、それらのモジュールとなっている収納を組み合わせることでオリジナルな収納家具を創り上げることが出来るのです。
モジュラー収納の魅力は、このフレキシブルさ。
「模様替えをしたい」、「収納が足りないから追加したい」、「移動させたい」、「分けて使いたい」、「組み合わせ方を変えたい」など色々な要望に対して簡単に実現できてしまうというのがとても嬉しいところ。
大型収納で困ることは、自分ではなかなか変更出来ないし、移動もできないしといった柔軟性のなさです。
そこを一気に解消してしまったUSMがこれほど人気になったのは当然といえます。
(出典:http://www.usm.com/)
さらにポップなカラーリングも人気の理由です。
レッドやグリーン、ブルーといった派手なカラーリングなのですが、そこにまったく嫌味がないというか、それがとてもおしゃれに見えるのです。
モジュールのバリエーションも豊富で、リビングやベッドルーム、ダイニングなどあらゆるシーンで活躍できるモジュールがそろっています。
次世代の収納家具「USM」をぜひ試してみてください。
名作収納家具「ボビーワゴン」
(出典:http://www.sempre.jp/)
世界最高峰のシステム収納ブランド、次世代のフレキシブル収納「USM」をご覧頂きましたが、置き型収納の名作にはどういったものがあるのでしょうか?
収納家具の中でも屈指の名作「ボビーワゴン」をご紹介します。
ボビーワゴンは、収納家具の革命児といえるレベルの作品です。
もともとは製図用として「必要なものを効率的に収納できないか?」という要求に応えて生まれたものです。
ワゴンの4面を回転させ、製図に必要なものを全て機能的に収納でき、かつデザイン性の高いボビーワゴンはまさに画期的と言われました。
(出典:http://www.sempre.jp/)
可動式のトレイ、棚、ボトルホルダー、キャスターなどその充実した機能性は無限大の可能性を秘めています。
例えば、家でのデスクワークの時には、色々な紙の資料や経費の管理に必要なレシート類、筆記用具、事務用品などいつでも取り出せるようにしまっておきたいものが、山ほどあるでしょう。
リビングでも引き出しに収納しているものを、移動式の収納に閉まっておきたいものがけっこうあります。
キッチンやベッドサイドなどちょっとしたものを整理するのにも最適です。
家庭だけではなく、美容室や歯科、眼科などのホスピタルでもこまごまとしたアイテムを収納するのに最適で広く使われているのです。
ボビーワゴンがあれば、効率的に物をしまっておきたいという悩みが一気に解消されること間違いなし、実用性が非常に高い名作なのです。
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