お洒落なチラ見え財布が男の美学!
目次
1.貴方を印象づける大事な財布
2.長財布にするべきか、2つ折りにするべきか?
3.使い勝手はどうでしょうか?
4.耐久性は十分にあるのか?
5.デザインは主張しすぎずシンプルに
6.財布には伝統ある素晴らしい素材あり
6-1. ブライドルレザー
6-2. コードバン
6-3. ボックスカーフ
6-4. 番外編 ヴェネツィア・レザー
7.ブランドが織りなす最高の革と最高の技
7-1. 財布には財布のブランドがある
貴方を印象づける大事な財布
財布というのは自分が考えている以上に人の目にふれるもの。
最近は電子マネーなども浸透してきて、コンビニや自動販売機などだと携帯でも買えてしまったりしますが、それでも財布を人前で出すというのは日常的に行われます。
やはりデートの際などはスマートに財布を取り出してお会計を済ませたいものですよね。
その時にちらりと見える財布によって貴方の印象が大きく変わるかもしれません。
そうしたファッション小物の中でも、かなり印象的な財布をどうやって選ぶべきかを考えていきます。
長財布にするべきか、2つ折りにするべきか?
(出典:http://www.ganzo.ne.jp/)
近年では長財布の人気がとても高いです。
これにはいろいろな理由があり、紙幣を折り曲げずに入れられる(お金を呼びこむような風水的なことが語られることも多い)、見た目のスマートさやスマートに紙幣が取り出せる、ビジネスマンには長財布みたいなイメージなど色々と語られています。
一方で2つ折り財布はどうでしょうか?
2つ折り財布を好む人の最大のメリットはコンパクトでズボンの後ろポケットにすっぽりと入れられることでしょうか。
あとは小銭入れが付いているものがほとんどなのでコインケースを別で持つ必要がないことありますね。
こうしてそれぞれのメリットを書いてみましたが、これデメリットを考えると全く反対になるのです。
長財布はかさばって、ズボンのポケットにはいらない、コインケースが別に必要。
2つ折りは紙幣が曲がる、取り出しにくい、スマートさに欠ける。
要するに長財布にするか、2つ折りにするかはこのメリット・デメリットの中で自分にとってより合う方を選べば良いということになります。
一概に長財布がいいというわけではないのです。
使い勝手はどうでしょうか?
単純に長財布、2つ折りと分類しましたが、その中にも単純に2つに折るかぶせのタイプ、ラウンドファスナーで閉じるタイプ、ベルトのバックルやボタンで留めるタイプ、長財布だとL字ファスナーもあります。
例えば財布を出してすぐに中を取り出したいのであれば、かぶせの方が早いし楽です。
逆に開け閉めが面倒ですが、ラウンドファスナーにしておくとカードが落ちたり、小銭が落ちたりといった心配はありません。
中間を考えるとベルト式となりそうですが、開け閉めが若干面倒で隙間から物が落ちる可能性があると考えると逆にあまりいい面がないかもしれません。
デザインだけではなく、こうした機能面も見据えて趣味嗜好にあったものを選ぶ必要があります。
また、小銭いれは長財布か2つ折りかという議論である程度解決済みではありますが、他にもカード入れがどれくらいあるか、紙幣入れのマチ幅(どれくらい開くか)は十分にあるかなど考えることはあります。
重要なのは財布に入れる「もの」とその財布の収納力を考えてバランスを取ることなのです。
耐久性は十分にあるのか?
財布はけっこう過酷に使われます。
2つ折りなどはズボンのポケットに入れることが多いので、特にエッジの部分が擦れて縫い目がほつれることも多いです。
革素材だと革自体が汗で変色したり、傷がついたりしてしまいます。
長財布の方はスーツの内ポケットか、かばんの中に入れることが多いので2つ折りに比べると環境としてはまだましかもしれません。
こうした財布が置かれる環境を加味した上で、どれくらいその財布が環境に耐えられるかを考えておく必要があります。
ただし、耐久性をあまり意識しすぎるとナイロンのようなチープ素材か、熟練の職人の作る仕立てのいい高級品になってしまいますが。
財布を長く使うには大事に使うというのをまず念頭におくというのは大切の心構えですね。
デザインは主張しすぎずシンプルに
(出典:http://www.frame.jp/)
女性モノの財布であれば、ブランドロゴが大きく入った財布でも可愛らしくていいと思います。
しかし、偏見かもしれませんが男性がブランドロゴのデカデカと入った財布を持っているのを見るとスタイリッシュには見えないですよね。
財布は多くの人に目にふれるものです。
そして、日常的に使い続けることになります。
そう考えるとあまり奇抜なデザインに走らずに、シンプルで素材や作りが上質なものを選ぶことが長く使う上でも、人が見た時にもスマートであると思います。
幸いにも男性用の財布は、素材を活かしたシンプルなデザインの物が多いです。
ブランド財布であってもロゴがほとんど目立たないように隅のほうに入っているだけのものも少なくありません。
知っている人なら分かる程度にさりげなくブランドをアピールするくらいなら、むしろお洒落だと思いますので、シンプルな中に洗練された大人の財布を見つけましょう。
財布には伝統ある素晴らしい素材あり
エレガントな大人の財布を演出するのは素材
大人の財布を演出するなら最低限革素材を選ばなければいけません。
間違ってもナイロンでマジックテープがついたものなどは選ばないように・・・
革といっても実はいろいろな革があります。
牛革、馬革、羊革、山羊革、豚革、エキゾチックレザーといわれるワニやヘビ、オーストリッチなど希少革までかなりの種類があるものです。
しかも同じ牛革であっても生後半年以内の子牛だけを厳選したカーフレザーや半年から1年のキップスキンなど品質に違いがあります。
高い品質をもち、丈夫でしなやか、財布に向いているレザーというと代表的なもので以下の3つが挙げられます。
ブライドルレザー
ブライドルレザーという言葉は最近ですと財布を検討している方なら、よく目にする名前ではないでしょうか?
ブライドルレザーというのは、もともとはイギリスで馬具用の素材として開発された革のことです。
馬具というのは、その品質と安全性が非常に重要で、頑強さと耐久性が強く求められます。
あのエルメスも元々は馬具製造のメーカーだったということを考えると馬具製造の技術の高さがうかがい知れるでしょう。
牛皮を植物タンニンで10週間かけてなめし、さらに皮にタロー(油脂)を染み込ませます。このタローが革の繊維を引き締め丈夫な革を生み出すのです。
数ある革素材の中でも最高峰の強度と耐久性があるのですが、その最大の特徴はタローが時間とともに少しずつ浮き上がってきて革の表面にブルームという白い粉状のものが出てくるのです。
このブルームがブライドルレザーの何とも言えない味わいとなり、時間が経てば経つほど革に深みが増していきます。
まさに革を楽しむことが出来る極上のレザーなのです。
コードバン
コードバンもブライドルレザーと並び、財布の革素材としては定番中の定番の人気素材です。
コードバンは、馬革になるのですが厳密に言うと皮とは少し違います。馬の両サイドの尻の表皮の下にあるごく一部の繊維が集まっている部分を使っているのです。
繊維が密集しているコードバン部分を削っているので、驚くほどの強度が高く、丈夫で革の特徴である伸縮もないのです。
特徴としては、なめらかな手触りと美しい光沢感で、さらに使い込むほどにツヤが増していきます。
「革のダイヤモンド」と比喩されることもあるのですが、こうした光沢感、そして圧倒的な頑強さ、そして一頭の馬からほんの僅かしか取れない希少価値からこうした表現が用いられます。
ブライドルレザーにしても然りですが、よい革というのは時間が経てば経つほど風合いがよくなっていくので、自然に愛着が湧いてくるのです。
ボックスカーフ
もう一つは牛革の中でも最高級の素材であるボックスカーフです。
ブライドルレザーも牛革ですが、特殊な加工をしてあるのに対し、カーフというのは生後3ヶ月から半年以内の子牛の革を使用したものになります。
その中でもボックスカーフというのは、なめし時間を極端に短くすることでほどよい硬さを残し、表面に張りがでて傷もつきにくい革です。
カーフでも牛革の中で最高級なのですが、ボックスカーフはその価格の高さのために紙巻きではなく箱に入れて納品されていたことから「ボックス」という名前がついたほどです。
仕上げ工程を最小限に抑えることで表面の色鮮やかな光沢感と革本来が持つ風合いがとても見事な極上品です。
番外編 ヴェネツィア・レザー
番外編としてお伝えしたいのが、フランスの老舗シューズブランド「ベルルッティ」のみが使えるヴェネツィアレザーです。
この革は高級かつ特殊、いわゆる芸術とも言われるレベルで、耐久性が高く、手触りもよく、何よりパティーヌ都の相性が良いのです。
パティーヌ?と思われた方も多いと思いますが、このパティーヌこそがベルルッティ最大の魅力になります。
パティーヌとは染色技法のひとつですが、何度も色を重ね塗りして出来上がる独特の色ムラを楽しむもので、ヴィンテージ感が素晴らしく、また個体差があるので世界に同じ革は2つとないオンリーワンの革製品が出来上がります。
ただ、弱点としては傷つきやすく、水にも弱いので、普通の革よりも格段に扱いが難しいというところです。
もちろんアフターフォローなども充実はしていますが、かなり気を使ってメンテナンスを行っていく必要があります。
もうひとつベルルッティのレザーに欠かせないのが、「カリグラフィ」と呼ばれる技法でレザーにかすかに焼いて刻まれる文字やロゴです。
こちらもパティーヌ同様に個体差があるので、オンリーワンを象徴してくれるものになります。
ブランドが織りなす最高の革と最高の技
財布には財布のブランドがある
ラグジュアリーブランドやハイブランドの財布ももちろんいいです。
作りも素材も素晴らしい物を使っていることは間違いないですし、見た目のインパクトや射幸心を煽るような存在感もあります。
ただ、財布でいうと革製品を専門に扱う素晴らしいブランドがあることもまた事実です。
価格でいうとラグジュアリーブランドの半分から3分の1程度の価格で買えると思います。
一概にどちらがいいかを決めることはとても難しいですが、素材、デザイン、使い勝手、耐久性、そして価格も加味して最終的な判断を下すとよいでしょう。
Whitehouse Cox ホワイトハウスコックス
(出典:http://griffin.cx/)
ホワイトハウスコックスは馬具用品のメーカーが起源。なので、イギリスが本場のブライドルレザーに定評のあるブランドです。
日本でも百貨店での販売や雑誌への掲載が多く見られるので、認知度、人気共に着実に上がってきています。
無地+中にロゴというとてもシンプルな組み合わせが幅広い年代に受けており、またエイジングという時間とともに味が出るそのレザーはとても魅力的です。
価格もかなりお手頃で3万円くらいから購入できます。
ETTINGER エッティンガー
(出典:http://ettinger.jp/)
エッティンガーは、あまりご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが英国王室御用達の革ブランド。
お洒落で有名なチャールズ皇太子も愛用しているというものです。
最高品質の革だけを使用した品質の高さはさすが王室御用達と思わせられます。
外観は無地のレザーで、ライニングにコントラストカラーのレザーを用いるデザインが多く、シンプルすぎるものよりももう少しひねりがほしい時には最適です。
価格も思ったほど高くなく、3~4万円くらいから購入できます。
GLENROYAL グレンロイヤル
(出典:http://glenroyal.jp/)
1979年創業なので比較的歴史の浅いブランドですが、スコットランドの職人によって伝統的なハンドメイドで生み出される製品は高い品質を誇っています。
創業当初からイギリスらしくブライドルレザーを使った革製品にこだわりを持ち、現代風なデザインよりもクラシックな雰囲気が強くなっています。
かなり落ち着いたデザインなので、ブライドルレザーの耐久性の高さもあり、歳を重ねても使い続けられるところが大きな魅力です。
価格は4万円くらいからとお手頃なのも魅力です。
GANZO ガンゾ
(出典:http://www.ganzo.ne.jp/)
日本が誇る最高級レザーブランドGANZO(ガンゾ)。
ブライドルレザー、コードバン、さらにカーフヌメなどの希少な革を使って、一流の職人が腕を振るう至高の革製品です。
スーツのポケットに収まりよくするために、ブライドルレザーを薄く仕上げた「Thin Bridle」は紳士からも高い人気を得ているアイテムです。
価格も手頃で5万円以内で手に入るところも素晴らしいですね。
BOTTEGA VENETA ボッテガ・ヴェネタ
(出典:http://www.bottegaveneta.com/)
ボッテガの代名詞といえば、革の編み込みイントチャートですよね。あの革の編み込みにあこがれている人も多いはずです。
非常にシンプルで飽きのこないデザインでありながらも、ブランドとしての存在感を上品に醸しだすというのは、男性にとっても永遠の課題のはず。
ボッテガの財布であれば、そうした課題を簡単にクリアできます。
インポートのハイブランドなので価格はやはり10万円程度は見込みましょう。
Louis Vuitton ルイ・ヴィトン
(出典:http://jp.louisvuitton.com/)
言わずと知れた世界最高峰のブランド「ルイ・ヴィトン」。
ルイ・ヴィトンは製品ラインが豊富なため、定番のモノグラムやダミエが嫌だという場合でも型押しレザーの「エピ」や「シカゴ」「タイガ」「ナクソス」などの上質なレザーを使ったメンズラインがあります。
ヴィトンであれば間違いないので、迷ったらこうしたハイブランドのシンプルなデザインのものを購入するのもよいでしょう。
価格的には10万円以上は見ておかないといけません。
HERMES エルメス
(出典:http://japan.hermes.com/)
ラグジュアリーブランドの中でもさらに頭ひとつ抜けたような存在で、ブランドの中のブランドとまで言われるエルメス。
世界中のセレブから愛されるバーキンやケリーといったバッグもいいですが、財布も同様に馬具製造の技術を応用して作られる最高級品。
大物男性芸能人も多数愛用するエルメスの財布はワンランク上を目指す方にはぴったりでしょう。
さすがにかなり高価にはなりますので、15万円程度はみておいたほうがよいです。
Camille Fournet カミーユフォルネ
(出典:http://www.cfjapon.co.jp/)
あまり馴染みのないブランドかもしれませんが、パテック・フィリップ、ジャガールクルト、カルティエといった世界最高峰の時計ブランドの革ベルトを提供しており、その品質は世界一とまで言われています。
その生産は、馬具製造の技術を持つフランスの工場において全て手作業で行っているため、品質は圧倒的です。
財布では素材が独特で、時計のベルトに使われるエキゾチックレザー(アリゲータ、リザードなど)を使い高級感溢れる他ブランドとは一線を画した財布づくりをしています。
カーフの財布もありますので10万円台から買えますが、エキゾチックレザーだと最低でも20万円以上になります。