- Born in: 1868
- Nation:スコットランド
- Website:
デザイナーストーリー
ドイツ語圏で多大な影響を与えたグラスゴー派筆頭
チャールズ・レニー・マキントッシュは1868年にスコットランド、グラスゴーに生まれました。
幼少の頃より足と目に障害を持っていたが、スコットランドの風土に触れる機会には恵まれ、多くのスケッチを描きながら幼少時代を過ごしました。
1889年にグラスゴーの建築家ジョン・ハッチソンに弟子入りし、同時にグラスゴー美術学校夜間部にデザインとアートを学ぶために入学します。在学中からその才能を発揮し、多くの学校賞を受賞しています。
この頃に後の「ザ・フォー(The Four)」と呼ばれるグラスゴー派のメンバーである後の妻マーガレット・マクドナルド、その妹であるフランセス・マクドナルド、そしてハニーマン&ケッピー事務所での同僚でもあるハーバート・マックニーと出会っています。
その後ジョン・ハッチソンの事務所から、ハニーマン&ケッピー設計事務所に移り、製図係として働きます。
そして1896年、27歳の若さで、母校でもあるグラスゴー美術学校の新校舎の設計コンペに優勝し注目を集めます。
グラスゴーのティー・ルーム(Willow Tea Room)のインテリアデザイン、ヒル・ハウスの設計などを行いました。
グラスゴーのティー・ルーム(Willow Tea Room)
(出典:http://ja.wikipedia.org/)
ザ・フォーはグラスゴー、ロンドン、ウィーンの各地で展覧会を開きましたが、グラスゴー派の特徴は美への偏重が伺え、同時期のアーツアンドクラフツ運動は用と美の調和を目指していたため、同運動からは批判されていました。
そのため、ロンドンのアーツアンドクラフツ展示会に出品したものなどは「奇妙な装飾の病」とまで評された。
一方ロンドンのステュディオ誌に1897年から連載で特集されるなどその造形美は注目されました。例えば同年はウィーン分離派の結成年であるが、ウィーン分離派メンバーは連載を読み熱狂し1900年の第八回分離派展ではチャールズ・アシュビーと共にマッキントッシュの作品の展示も企画されました。
1900年からの5年間はマッキントッシュにとってはターニングポイントとなる期間で、ヨーロッパ大陸においてもモダニズムを先駆ける中心的アバンギャルドとして活躍し、大陸の主要都市であった、ウィーン、ドレスデン、ベルリン、トリノ、パリ、モスクワで開催された各種のモダン・インテリア・エキシビションへの参加は、マッキントッシュ及び「ザ・フォー」らの存在が、すでにインターナショナルな名声を得ていたと共に、大陸での重要な立場にあった証です。
マッキントッシュのデザインはドイツ語圏に影響が大きく、ヨーゼフ・ホフマン、ヨーゼフ・マリア・オルブリヒなど分離派、ユーゲントシュティルに与えた影響は大きいです。
マッキントッシュの家具
HILL HOUSE(ヒルハウス ラダーバックチェア) Cassina
(出典:http://www.cassina-ixc.jp/)
チャールズ・レニー・マッキントッシュのデザインした数多くの家具の中でも、いちばん広く知られているのがこのラダーバックチェアです。MoMaの影響コレクションにも選定されているこの椅子はオリジナルは今なおヘリンズバラのヒルハウスの寝室に置かれています。その極端なまでのハイバックとデザインから感じられる抽象的な装飾は、この椅子を座るためだけでなく、観賞するためのものとしても考えたマッキントッシュの意図がうかがえます。また最上部の格子に繋がっていく姿には、日本的な美しさも感じられます。
WILLOW(ウィローチェア) Cassina
(出典:http://www.cassina-ixc.jp/)
椅子の背もたれをラウンドさせたデザインがなされたこの椅子は、ウィローティールーム1階の支配人用として用意されたものです。そのショールのように椅子の周りを囲む背部は、他の椅子とは違った特別な雰囲気を与えています。お客様からのオーダーをこの椅子でまとめていたといわれ、別名「オーダーデスクチェア」とも呼ばれています。背もたれのカーブが美しさと掛け心地の両面に影響し、正面のみならず、あらゆる角度から見ても優美で存在感溢れる椅子です。この椅子もMoMAの永久コレクションに選定されています。
ARGYLE(アーガイル ハイバックチェア) Cassina
(出典:http://www.cassina-ixc.jp/)
こちらの椅子もMoMAの永久コレクションに選定されており、19世紀末にアーガイル街にあるティールームの、中央テーブル用にデザインされた椅子です。高さのある背もたれの凛とした気高い姿には、日本人の琴線に触れる美しさが感じられます。それはスコットランド人のチャールズ・レニー・マッキントッシュが、遠い国日本に憧れを寄せていたことを想起させます。一世紀以上も前にデザインされたとは思えない、現代のモダンな空間にも溶け込む優雅な椅子です。
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高級家具・インテリアリサーチ部門
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