スペイン ルネサンス Spanish Renaissance

スペイン ルネサンス様式データ

  • 年代:15世紀末~17世紀頃
  • 主な地域:スペイン


スペイン ルネサンス様式の解説

各国の様々な様式の影響を受けて育まれたスペインの独自様式です。
特にアーチやモザイクスタイルなど、イスラムからの影響を色濃く反映し、装飾性の高いスタイルとなっています。


建築

イスラム建築(ムーア様式)の影響を受けたモノが多く、スペイン最後のイスラム王朝の宮殿で、13~14世紀にかけて作られたグラナダの「アル・ハンブラ宮殿」がよく知られています。
このイスラム建築の影響は、15世紀末、キリスト教徒がイスラム勢力を駆逐し、スペイン王国が成立した後まで残りました。例えば、寺院などに見られる細かく豊かな装飾は、以降のスペイン建築の特徴となり、後期ゴシックやイタリア ルネサンス等の様式と結び付き、プラテレスコと呼ばれる複雑で繊細な独自の装飾様式を生み出しました。
代表的なものに「サラマンカ大学」の正面ファサードの装飾があります。
他にスペインを代表する建築と言えば巨大なえんけいの回廊があるカルロス1世の宮殿がよく知られています。

17世紀にはいると、チュリゲレスクと言われる大胆で力強いスペインバロックの様式を展開しました。これは、バルセロナの建築家チュリゲラーの影響を受けた様式で、うろこ模様、螺旋形、渦巻き形、曲線などの幻想的なモチーフを多用し、豊富な色彩を使ったものでした。


家具

全体に大きめで男性的なものが多い印象です。
厚い革を鋲で止めた椅子やウッドパネルをはめ込んだ重厚な扉、ロートアイアンの金具を使ったデザインなどが特徴的です。
素材としては、栗が多く使われました。
代表的な家具はスペイン風のライティングピューローであるバルゲノンや仕切り箱のたくさんついた小型キャビネットであるパペレラなどです。




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