- Established: 1954
- Nation:ドイツ
- Website:http://www.cor.de/
ブランド評価
当サイトに掲載しているブランドは世界的に通用する一流ブランドばかりですですが、
ブランド評価は独断と偏見に基づきながらも、当サイトに掲載しているブランドの相対評価を元に可能な限り客観的な視点で行っています。
不快感を感じられる方もいらっしゃるかも知れませんが、ご了承願います。
ブランド力 | 高級感 | 価格 | デザイン性 | 技術力 | 独創性 |
---|---|---|---|---|---|
6 | 8 | 4 | 8 | 8 | 5 |
総合評価:7
ひと言コメント
CORはドイツの最高級ソファブランドですが、日本ではドイツブランドの知名度があまり高くないので知らない人も多いかもしれません。
インテリアショップのAIDECが取り扱いをしていますね。
ドイツのブランドらしいバウハウスの流れをくんでいるかのような直線的なミニマルデザインがとても印象的で美しい機能美を表しています。
特徴はなんといっても皮革です。
特に染色のみで塗装加工をいっさいおこなっていないPUROといわれる皮革はまさに本物といった感じでその手触りや馴染み方など全く別次元の代物です。
気になるのはやはりお値段ですが、とっても高いです。
ソファの場合、ファブリックだと100万以下もありますが、レザーだと一番下の等級でも大体100万円は超えてくるレベルです。
ブランドストーリー
最高級の革張りソファ
(出典:http://www.cor.de/)
COR(コア)は1954年にドイツのヴェストファーレン レーダ・ヴィーデンブリュックにてレオ・リュプケとその息子ヘルムート、そしてヴェストファーレンの名家ベントハイム・テクレンブルグ家のアドルフ候によって創業されたソファメーカーです。
ベントハイム・テクレンブルグ家の紋章に刻まれた3つのCOR、そして創業者3人のCOR(ラテン語源のCORとは、ハート・心を意味します)を込めて命名されました。
現在はレオ・リュプケが代表を務めており、世界的な収納ブランドであるインター・リュプケとは兄弟ブランドにあたります。
その優れたデザインと機能性からドイツのトップブランドとして確固たる地位を築いており、「永く使うこと」が環境保護に繋がるという考え方の元に、ソファ中身への耐久性の追求を「物作り」の基礎として取り組んでいます。
そうしたこだわりが世界でも有数の最高級ソファブランドである由縁です。
こだわりの皮革素材
(出典:http://www.cor.de/)
CORのソファには、近隣のごく限られた地域の小規模牧場で生産された特別な牛のものだけが使われています。
皮革というのは非常にデリケートな素材であり、牧草用フォークで突かれたり、窮屈でストレスの多い大規模な牛舎で育った牛の皮には、なめした後もその痕が多く残ってしまうので使えません。同じように、ダニに噛まれた痕、角による傷なども表面に残るので、放し飼いで育てられた牛の皮も適しません。
また原皮の状態では、毛の下に隠れた傷や痕などの有無は全くわからず、その皮が高級なソファの張地として使える革になるかどうかは、毛を全部取り除いてみて初めてわかります。
その牛がどのような環境で育ってきたか、自然のなかで良い餌を与えられていたか、大切に扱われていたかなどを、常にきちんと把握している必要があります。そのためにも、目の行き届く範囲、工場より半径200キロ以内の牧場からのみ仕入れ、同じ牧場・屠殺場・仲買業者との長年に亘るパートナーシップから生まれた信頼関係によって、品質が保たれています。こうして集められた希少な材料は、ドイツの厳しい環境基準をクリアした工場 (ドイツ国内に5社のみ) で、原皮から革に加工するまでの全工程を一括して行っています。このように、CORのソファに張られる革は非常に質が良く、長い時間と惜しみない手間がかけられた貴重品なのです。
CORのレザーコレクションは、染め方・着色方法の違いによってPURO (アニリンレザー) 、SEMI (セミアニリンレザー) 、DURA (ピグメントレザー) の3つのカテゴリーに分類されています。
PURO ピューロ アニリンレザー
(出典:http://www.cor.de/)
なめした後、染色のみで仕上げた最も高品質な皮革です。顔料を吹き付けたり、ラッカー塗装などの表面を覆う処理はされません。また、表面 (銀面) を剥がさずに仕上げているため、その皮革本来の自然な風合いが残ります。
できるだけ自然に近い状態に仕上げられ、毛穴が塞がることなく残っているので「革が呼吸している」と表現されることもあります。空気を通し熱伝導にも優れているため、室温との差が少なく、また触れると素早く同じ温度に変化するので、冬に冷たいと感じることも、夏に汗をかいたり蒸れて不快になることもありません。その吸い付くようなしっとりとした肌触りは、まさに「本物」という言葉がふさわしい極上のレザーです。
SEMI セミ セミアニリンレザー
(出典:http://www.cor.de/)
皮革の種類を大きく分けると、染色だけで仕上げたPUROと、表面に顔料塗装を施したDURAの二つに分けることができます。SEMIはちょうどその中間で、染色加工の後にごく薄く表面を塗装します。これは、厚く塗装したものよりははるかに良い品質です。
セミアニリンレザーの長所は、アニリンレザーのように肌触りが良く、とても柔らかな状態を保ちつつも、ごく薄くウレタン塗装を施すことによって革の表面が保護されるため、一定の耐久性やメンテナンス性が得られている点です。また塗装を施してあるため、仕上がりもアニリンレザーより均一で、軽微な傷は隠れ、色褪せも起き難くなっています。
SEMIは、上質な風合い (PURO) と取り扱いやすさ (DURA) という、両方の長所を併せ持ちます。こだわり派&欲張り派にお奨めの仕上げです。
DURA デュラ ピグメントレザー
(出典:http://www.cor.de/)
なめした後に顔料で表面塗装を行う最もポピュラーな仕上げ方法です。
表面にしっかりした塗膜をつくるため、均質でバリエーションに富んだ着色ができ、傷や色むらなどもカバーします。丈夫で手入れが簡単な、最も実用的な皮革です。
また表面が保護されているので、皮革を傷や汚れから守る効果もあります。水などの液体は弾くことができ、紫外線による色褪せも少ないので、丈夫で扱いやすく、経年変化はあまり起こりません。しかし、毛穴や自然のシボは塗装することで完全にふさがってしまうので、皮革本来の風合いは損なわれます。また、一度この塗装面がはがれてしまうと、そういった性質は失われ、汚れや退色を防ぐことはできなくなります。コーヒー・ワイン・汗などのシミができにくいのが大きな長所ですが、その反面、体温は伝わりにくく、暑い日にはソファに座ると汗をかいたり、寒い日には冷たく感じることもあります。
一般的な使用頻度の場合、DURAは3種類の中で最も変化しない性質を持つので、 (比較的) 細かいことを気にせずに使えます。一番に利便性をお求めの場合には最適の仕上げです。
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