- Born in: 1901
- Nation:フランス
- Website:
デザイナーストーリー
Jean Prouve(ジャン・プルーヴェ)の半生
11901年にナンシー派の工芸家であった父ヴィクトール・プルーヴェとピアニストの母マリー・デュアメルの元、フランスのパリに生まれました。ヴィクトールと親交があったエミール・ガレは、ジャンの名付け親でもあります。
ジャン・プルーヴェは、アール・ヌーヴォーの一大拠点であったナンシーで多くの工芸品に囲まれて育つことになり、彼が特定の様式にとらわれることはなかったが、「私は芸術家と学者の世界で育ち、その世界は私の心にたくさんの栄養を与えてくれた。」という彼自身の言葉が示すように、芸術と工業の融合をはかったナンシー派からの影響は決して小さくはありません。
金属工芸家エミール・ロベールのもとに弟子入りし、その後パリの鉄工所や騎兵隊への従軍経験などを経た後、1923年に自らの工房・スタジオをナンシーに構え、鉄製のランプやシャンデリア、階段の手摺などの製作・デザインを手掛けます。
1927年にはレーファンベール(ライフェンベルク)邸の入り口格子のデザイン・制作の依頼を受けてから、ル・コルビジェを中心とするサークルと関係を持つようになり、1930年に、マレ=ステヴァン、ル・コルビュジエ、シャルロット・ペリアンらと共に、「ロジックとバランスと純粋性」をマニフェストに掲げる、現代芸術家連盟(UAM)を創立します。
その後はナンシー市長や大学の教授も務め、建築家としても大きく活躍していきました。
プルーヴェの作品
(出典:http://www.vitra.com/)
ル・コルビュジエをはじめ同時代の後に巨匠と呼ばれるデザイナー達から賞賛を集めたプルーヴェの仕事は、ペーパーナイフから照明器具、家具、建築のファサード部分、プレハブ建築、モジュールを用いた建築システム、大規模なホールにいたるまで、きわめて広範囲に及んでいます。 ナンシー派とそれに続くアール・ヌーヴォーの影響が垣間見え、手仕事の精神を残しながら工業的な技術によって作られるものとなっている点に大きな特徴、工芸品から家具、そして建築へと規模が変わっても思想は変わることなく応用されています。
建築家の資格を持たず、そのためか自らを建築家(architecte)ではなく建設家(constructeur)と呼んだプルーヴェは、スケッチをする際、全体像からではなく柱や梁のディテールから描き始めたそうです。この発言からも彼の思想が読み取れます。
プルーヴェの作品はブラッド・ピットやマーク・ジェイコブスといった世界的なセレブがコレクションしているという事でも知られており、日本でもNIGO、TETSUYA(L'Arc-en-Ciel)などがコレクションをしているそうです。
これだけセレブにコレクションされる背景にはプルーヴェの作品の素晴らしさという点は言うまでもありませんが、NYにあるR-Gallery等のアンティークショップにて紹介された事をきっかけに、その作品価値が再考された事がはじまりのようです。一気に価格が高騰した為、一部の富裕層にしか入手できない現状がそのプレミアム性をより高めています。
しかし、本来プルーヴェの家具は学校などでも使用され「量販」を前提に設計された物であり、決して一部の富裕層しか手に入らないような家具ではありません。現在ではVitra社よりオリジナルにこだわりながらネジの仕様までにこだわった復刻版が販売されています。
代表作
Standard Chair(スタンダードチェア)
(出典:http://www.vitra.com/)
三角形の後ろ脚は、人がもたれかかっても力を吸収して快適に座れるために生まれた必要最小限なフォルムになっています。前脚は細いスチールパイプになっており、前後のバランスが非常に絶妙で、無骨さとスタイリッシュさがうまく同居したチェアです。
Antony Chair(アントニーチェア)
(出典:donshoemaker.com)
ジャン・プルーヴェの椅子の中でも、最も優れたデザインと評され優雅なフォルムをもつチェアです。シート部分は成型合板によるもので、それを三日月形のスチールリブの両端で浮かせるように支えることで適度なクッション性を確保しています。
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この記事を監修しているのは?
高級家具・インテリアリサーチ部門
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