シカゴ派様式データ
- 年代:1870年~1900年頃
- 主な地域:アメリカ
シカゴ派の解説
近代を代表する建物はオフィスビルです。その新しい鉄骨造の高層建築を推進したのが、アメリカシカゴの建築家たちでした。
中心となったルイス・サリヴァンは「形態は機能に従う」といい、機能を重視した建築に取り組みました。そのシカゴ派の影響を受けた建築家フランク・ロイド・ライトは、サリバンの事務所を独立した後に、日本文化への関心を深めるとともに、アメリカの大地にふさわしい建築を終生研究し続けました。「プレーリーハウス」として知られるその建築作品群は有機的建築として独自の光彩を放っています。それは建築を細分化せずに1つにまとめ、建築と家具、室内意匠全体の一体化を図ったものでした。
なかでもアメリカ大陸以外での実作品である日本の旧帝国ホテルの建築はライト館の愛称でも親しまれ、日本でもなじみが深く、世界的に有名な作品のひとつです。
家具デザインでは、直線と矩形で構成された木製の椅子がよく知られています。