スカンジナビアンモダン Scandinavian Modern

スカンジナビアンモダン様式データ

  • 年代:1930年代~現代
  • 主な地域:北欧


スカンジナビアンモダンの解説

北欧スタイルともいわれ、第2次世界大戦後、スウェーデンやノルウェー、デンマーク、フィンランドといった北欧の国において作られたデザインの総称です。
無垢や成形合板、曲げ木の木材、布帛、籐、いぐさなどの自然素材を使ったシンプルで実用的なデザインと、丁寧な仕上げによる良質の家具が生産されました。特にデンマークの家具は好評で、世界に向けて大量に輸出され、デンマークスタイルを確立しました。

代表的なデザイナーとしては、ハンス・J・ウェグナーが挙げられます。
スカンジナビアンモダンを代表するデンマークのデザイナーで「椅子の巨匠」として世界的に知名度が高く、木の暖かみを活かした緩やかな曲線を特徴としたデザインです。作品の多くは世界の美術館の永久コレクションとして保存されており、「Yチェア」、「チャイニーズチェア」などが有名です。

他にもデンマークのアルネ・ヤコブセンも有名で、ハンス・J・ウェグナーの手仕上げに対して、ル・コルビジェミース・ファン・デル・ローエなどの建築家の影響を受け、機能主義的で機械生産のためのデザインを行いました。
成形合板と3本のスチールパイプの脚で構成された「スタッキングチェア」、硬質発泡ウレタンとアルミダイキャストの脚でできた「エッグチェア」が有名です。

フィンランドでは、アルヴァ・アアルトが第一人者として知られ、ヒューマニスティックかつ有機的なデザイン活動を行い、モダニズムの巨匠的存在であり続けました。
その作品は木やレンガ、石などの自然素材とテクノロジーの共存で環境や風土に無理なく順応する柔軟さを併せ持ち、独特の空間を演出しました。また、積層成形合板で作られた椅子のシリーズもよく知られています。

スウェーデンではブルーノ・マットソンが有名で積層曲げ木によるラウンジチェアなどのデザインでスウェディッシュモダンを世界的に広めました。




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