アーリーアメリカン様式データ
- 年代:17世紀後半~18世紀初頭
- 主な地域:アメリカ
アーリーアメリカン様式の解説
アメリカ開拓時代のインテリアスタイルです。
イギリス清教徒たちの大陸移動に伴い、イギリスのジャコビアン様式を元に開拓者たちの手によって生み出された手作りの素朴なスタイルです。
室内装飾
住居は、主に手作りの丸太小屋で、インテリアにも木を多用しています。乱張りの床、低い天井、露出した梁、スタッコ壁などが特徴です。
カラーは天然塗料のインディゴ、マダーレッド、ベージュなどの単純で素朴な色が用いられました。
ファブリックはホームスパーンのモスリン、チェック、ツイードが多く使われ、窓掛けは、紐か棒に通したギャザーカーテンが多く、窓にはルーバーやよろい戸、板戸がつけられました。
ほかにはパッチワークやキルトが多く使われ、これらは、生活用品でもありますが、装飾品にもなっていました。
家具
ジャコビアン様式を模倣したもので無駄な装飾のない直線的な形を特徴としています。
素材にはパインやメープルが使われ、スピンドルといわれる挽物加工や、イグサの座張りが多く見られます。
また、部屋が狭かったため、折りたたみ式のものや用途を兼用できる家具が工夫されました。
椅子ではラダーバックチェアやロッキングチェア、バタフライテーブル、テーブルチェアなどがよく知られています。