目次
1. 地味だけど侮れない、それが足元を支えるラグ 2.そもそもラグとカーペットって何が違うの? 3.快適な生活につながるラグの機能 4.素材はいろいろ 用途によって使い分け 5.ラグは調和が勝負!サイズ選びが勝敗を分ける 6.ラグでもやっぱり最高峰のハイブランドがいい! 7.大人にも子供にも大人気!ディズニーキャラクターがラグに
地味だけど侮れない、それが足元を支えるラグ
ラグやカーペットというのは、インテリアの中では目立たない地味な存在。
ただ、フローリングの部屋では無いと困る存在であることも確かです。
それはなぜか?
ラグにはとてもいろいろな機能があって、生活に直接役立つ重要な役割を果たしてくれているからなのです。
さらに、デザイン性に富んだラグはインテリアコーディネートの中で煌めきを放ってくれたりもします。
縁の下の力持ちのような存在のラグ。
どんなラグを選べばいいのか、必要な機能や素材から解き明かしていきましょう。
そもそもラグとカーペットって何が違うの?
ラグの話に入る前に、「ラグやカーペットって同じように思えるけど違いってあるの?」
と思われている方も多いのではないでしょうか?
この違いは実はすごく単純なことで、【大きさが違う】というのが正解です。
❖ ラグは、床を部分的にカバーするもの
❖ カーペットは、床全体をカバーするもの
大体200 ☓ 250(畳3畳)くらいの大きさまでをラグと呼びます。
さらに小さなものはマットとか呼びますが、用途が決まっていることが多くてキッチンマット、バスマットなどと呼ばれます。
マットはかなりイメージしやすいですよね。
ちなみにカーペットとじゅうたんの違いは?と聞かれると、
これは同じことです。
カーペットもじゅうたんも床全体をカバーするもので、高級な場合にじゅうたんが使われることが多いですが、実際は意味としては変わりません。
カーペットは床全体に敷き詰めるため、ある意味一発勝負のところがあります。
その点、ラグは部分的に敷くことができるし、コーディネートの変化に合わせてラグも変えられるといった柔軟さがいいところです。
さらにいうとカタチも四角だけではなくて、円形や少し変わった形もあるので、インテリアアイテムとしては断然ラグの方が優れているのです。
快適な生活につながるラグの機能
ラグとカーペットの違いで少し話が横にそれましたが、ラグには色々な機能があります。
この機能性こそがラグを敷く最大の意味であり、また魅力でもあるのです。
これから挙げるラグの機能は、ひとつのラグがすべての機能を持つわけではありませんが、ライフスタイルに必要な機能をピックアップし、それらを兼ね備えたラグを選ぶようにすると納得のいくラグが選べると思います。
心地よく過ごせる体感温度
(出典:http://www.cucannetshop.jp/)
ラグの機能のひとつとして大きいのは、温度調節の機能です。
例えば、冬のフローリングは冷たいですよね、そんな足元の寒さを和らげてくれるのがラグのふわっとした温かさ、見た目にもラグがあるだけで全然温かみが違います。
床暖房やホットカーペットを使う場合も、対応したラグもありますので、保温効果は抜群です。
ラグは保温効果だけだと思ったら大間違い、暑い夏には、ひんやりといた冷感ラグがおすすめです。
体から熱を奪って、体温を下げてくれるので快適。
保温だけではなく、冷感もあるので、季節によって最適なラグを選びましょう。
マンションでも安心の防音機能
(出典:http://www.cucannetshop.jp/)
マンション住まいの悩みの種といえば騒音です。
小さな子供はとにかく家の中を走り回りますし、大人が普通に歩いているだけでもけっこう下の階に「ドンドン」という音が響いていたりしますよね。
最近のマンションは床がクッションのように柔らかくなっていて、防音がある程度しっかりしていますが、それでもけっこう騒音問題というのは起こります。
ラグの大きな機能として防音を備えたものがあります。
衝撃を吸収し、階下や隣室への騒音を軽減するのに役立ちます。
もちろん100%騒音をシャットアウト出来るわけではないので、いくら防音ラグを敷いたからといっても節度は必要ですよ。
フローリングを傷や汚れから守る
(出典:http://www.cucannetshop.jp/)
特にダイニングにラグを敷く目的としては、この傷や汚れから守るというのがあります。
ダイニングチェアを引くときに床フローリングを傷つけないように、食事をこぼした時に汚れないようにラグを引くというものです。
特に金属製のダイニングセットなどを使っていると、ラグを引いておかないとフローリングは一気に傷だらけです。
賃貸だと現状維持に費用がかかりますし、持ち家、分譲だとせっかく買った綺麗な家が傷だらけになるなんて耐えられないですよね。
この場合のラグは、撥水性に優れたものや、汚れても丸洗いできるものなどを選ぶといいでしょう。
素材はいろいろ 用途によって使い分け
ラグに使われる素材はとてもたくさんあり、この素材によってラグの機能が変わってくることもしばしばです。
素材によって加工の仕方やデザインが変わってきますし、肌触りや質感なども違ってきます。
天然繊維には自然の風合いを活かした良さがありますし、化学繊維には天然繊維にはないよさがあるので、一概にこの素材と言い切るのは難しいところ。
用途や満たすべき機能、部屋のコーディネートとの相性、季節感に合わせて生地を選んでください。
素材選びの手助けになるように、一般論ですが各素材の特徴を記載しておきます。
ウール(羊毛)
羊毛のため、糸自身が湿度調整をし、適度な湿気を含んでいます。そのため冬は暖かく、夏は涼しいです。
また、水をはじく性質があるため飲み物などのシミがつきにくく、静電気が起こりにくいといった特長があります。
綿(コットン)
綿繊維は柔らかく、適度な弾力性があり、先端が丸みを帯びているので、肌ざわりがよく、日本人の肌に合います。
また、乾燥した時期に発生しやすい「静電気」も発生しにくい素材です。
絹(シルク)
高級素材として広く認識されており、光沢があり美しい素材です。
保温性、発散性に優れていて夏涼しく、冬に暖かい素材です。
麻(ジュート)
シャリシャリとした独特の質感があり、通気性が良く、水分の吸湿や発散性に優れているので、清涼感がある素材です。
ただシワになりやすく、摩擦で毛羽立ちやすいという面もあります。
アクリル
やわらかくて暖かいなど、ウールに似た風合いを手軽に楽しめる化学繊維です。
帯電しにくいため静電気が起きにくいといったメリットもあります。発色性に優れ、色バリエーションが豊富なのもポイントです。
ナイロン
耐久性・耐摩耗性に優れているのがナイロン。毛玉が出来にくく、遊び毛が出ません。
水にぬれてもほとんど吸わずにすぐ乾くので、子供部屋におすすめです。
ポリエステル
麻や綿に似せられて開発された、石油を原料とした合成繊維のひとつ。
弾力回復率が高いので、シワや型くずれの心配がなく、水による収縮も起きません。保管は容易ですが、静電気が起きやすいのが難点です。
ポリプロピレン
ナイロンに似たお手ごろな素材。軽くて丈夫、そして湿気を取り込みにくい、汚れがつきにくいなどの特長があります。繊維にする前の原料の段階で着色するので、日光による色あせも少なくなっています。
また熱伝導率が低いため、保温性に優れています。
次は、機能面や素材綿からラグを選べたら、実際にラグをどうやって置けばいいのか、また大きさはどれくらいにすればいいのかということを見ていきたいと思います。
ラグは調和が勝負!サイズ選びが勝敗を分ける
ラグには生活に密着したいろいろな機能がありますが、その機能を活かすも殺すも、敷き方次第になってきます。
どういった場所にどれくらいのサイズのラグを敷けばいいのか、図解で説明していきます。
リビング Living
まずはリビングからですが、リビングの活用の仕方はご家庭によって千差万別、十人十色ですよね。
とはいえ、ラグを活用するケースで考えると大きく3つに分けられるかと思います。
ひとつは、床に座ってくつろぐようなケースです。
小さなお子様がいらっしゃる家庭では特にそうだと思いますし、ローソファやローテブルを活用して生活空間を低く作っていらっしゃる場合にも当てはまります。
このケースでは、ラグは家具の設置スペース+(床に座れるスペース×人数分)くらいの余裕を見てラグを敷くようにしましょう。
お子様が走り回って転んでもラグがあれば、衝撃をある程度吸収してくれるので安心感がありますね。
次はソファに座ってくつろぐことを基本とするケース。
床に直接座るわけではなく、ソファに座ってリビングライフを楽しむ場合は、ソファの足元にラグを敷きましょう。
この場合はそれほど大きなラグは必要なく、ソファの幅と合わせる、もしくは少し広い程度がよいと思います。
あとは、リビング・ダイニングを区切りたいというケース。
リビングとダイニングの区切りがないというのは、便利な一方でメリハリがない感じがしてしまいます。
パーティションラックやソファで区切るという方法もありますが、ラグをリビングスペースに置くことで、リビング空間をはっきりとさせる方法もあります。
この場合は、リビングの家具も含めてラグの上に置くので大きめのラグを選びましょう。
ダイニング Dining
ダイニングはラグ必須の重要な場所です。
ダイニングこそ、ラグの持つ機能性が十分に発揮できるスペースなのです。
まずは椅子を引くときの音を抑える防音効果、さらに床を傷つけないことにも役立ちます。
さらにダイニングはなにかと水分が床に落ちる可能性が高いので、撥水性や揮発性に優れた素材のものを選んでおくとベストです。
ベッドルーム Bedroom
寝室にもラグはとても役立ちます。
睡眠前にラグの上に座ってくつろいだり、冬などは朝起きた時に直接フローリングだと足がヒヤッとして冷たいですよね。
このベッドサイドにラグを置いておくことで、こうした感覚を回避することができます。
眠るための部屋なので、あまり奇抜なデザインではなく、落ち着いた色や柄のものを選びたいですね。
ラグでもやっぱり最高峰のハイブランドがいい!
ここまではラグを選ぶ時の機能や素材、また敷き方などラグに関するエトセトラを見てきましたが、このサイトはハイブランド.comです。
やはりラグの中でも最高峰のハイブランドを知りたい方も多いはず。
ラグというある意味インテリアの中ではニッチなアイテムを専門的に作るハイブランドもあるのです。
ここではそんなラグ業界の先頭をひた走るラグのトップブランドを紹介したいと思います。
RUCKSTUHL リュックスツール
(出典:http://www.ruckstuhl.com/)
リュックスツールは、スイスのブランドで雄大なスイスの自然を思わせるような美しいラグを作っています。
ラグというとあまりデザイナーは関係ないように思われるかもしれませんが、パトリシア・ウルキオラ、アルフレッド・ハベリ、CKRやアトリエ・オイといった世界でも有数のトップデザイナーとコラボレーションしたデザインラグなのです。
そのデザインはとても色彩豊かで、フォルムもこれまでのラグは四角いものというイメージを一新するような大胆なデザインが多く、地味な存在のラグがいきなりコーディネートの主役になってしまうほどです。
リュックスツールのラグを使うんだったら、他の家具を抑えめにしてとことんラグ中心のコーディネートをしたいくらいです。
日本ではCassina IXCでも取り扱いがされていました。
Paola Lenti パオラ レンティ
(出典:http://www.paolalenti.it/)
パオラ レンティはイタリア最高のラグブランド。
ファッション大国イタリアらしくとてもデザイン性が高いということありますが、それ以上におもしろいのは独自の素材使い。
登山ロープをラグに応用し、「伸びない」「切れない」「退色しない」「乾きやすい」という特性をラグに適合させているのです。
他にも独自開発のフェルトによる滑らかな手触りのラグなど素材×デザインの相乗効果が素晴らしいです。
リュックスツール同様にデザイナーとのコラボレーションも盛んに行っており、世界中で人気の高いラグブランドとなっています。
日本ではアルフレックス・ジャパンでの取り扱いもあり、比較的手に入れやすいと思います。
Kasthall カスタール
(出典:http://www.kasthall.jp/)
カスタールはスウェーデンのブランドで、北欧4国の中では比較的目立たない印象のスウェーデンですが、実は北欧モダンではスウェーデンが一歩抜けだしている印象すらあります。
カスタールのラグもイタリアの鬼才パオラ・ナヴォーネとのコラボレーションにより、数々のファッショナブルなラグを生み出していてリュックスツールやパオラ レンティとはまた違ったシックなラグの魅力を引き出しています。
日本ではあまり大々的な取り扱いはされておらず、南青山のエ インテリアズや日本橋の三越、高松のNAKAMURAYAなどの限られた店舗での展開となっています。
ラグのハイブランドはいかがでしたか?
インテリアコーディネートを考えるときには必須となる縁の下の力持ち「ラグ」ですが、ハイブランドラグを使ったラグ主体のコーディネートも『あり』だと思いませんか?
大人にも子供にも大人気!ディズニーキャラクターがラグに
ハイブランドの話をしていて、いきなり話が飛びすぎだろうと手厳しい突っ込みを受けそうな気もしますが、ここで少し趣向を変えたラグを紹介してみます。
(出典:http://www.cucannetshop.jp/)
子供だけではなく、大人にも人気のミッキーやスター・ウォーズをはじめとしたディズニーキャラクター、そして愛くるしいキャラクターが大人気のくまのプーさんがラグになりました。
この瞬間、どうせ「子供だましだろ!」と思ったあなたにぜひ見て頂きたいです。
単なる子供向けのキャラクターラグではなく、大人も楽しめるデザインラグなのです。
子ども部屋のラグとしても可愛いし、かっこいいのでおすすめなのですが、リビングにおいても全く違和感がないほどの洗練されたデザインです。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
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