ネオクラシック Neo Classic

ネオクラシック様式データ

  • 年代:18世紀後半
  • 主な地域:ヨーロッパ


ネオクラシック様式の解説

ルイ16世の時代に流行した古代ギリシャ・ローマ様式がリバイバルした様式です。
18世紀中ごろから始まった古代ローマの遺跡の発掘や、古代ギリシャ建築の遺構の実測などにより、古典古代への関心が高まったことや、ロココの甘美すぎる傾向に対する反動から、直線的でシンメトリーな構成と、ギリシャ・ローマの古典的プロポーションを重視した様式が復活しました。


建築

古代ギリシャ・ローマの建築をモチーフとしたベルサイユの「プティトリアノン宮」のようなシンメトリーな構成が重視されました。
また、自然回帰への志向が高まり、ひなびた田舎家風の建築も作られました。これはプティトリアノン宮の一角にある「小村落」がその代表例となります。
この田舎家風の目的は、建築家リシャール・ミークが王妃マリー・アントワネットや宮廷の貴婦人を楽しませるために作ったといわれています。人口池のほとりに建つ田舎家が、まるで農村の雰囲気をかもし出しています。


室内装飾

床はつやのある板張りかマーブルの大理石です。壁面は漆喰かストレートラインのウッドパネルが典型的なイメージで装飾モチーフは、ストライプや花、果実、葉などを組み合わせて輪状にしたガーランド、ボウ、月桂樹、楽器、アラベスク模様などが用いられました。
カラースキームは、中間職と白の組み合わせに、金や銀のトリミングを施しています。
窓掛けは、繊細のウェーブ型のバランスで小さめのシルクフリンジを使用して、タイバックで細く引き分けたドレバリーが特徴的です。


家具

フルーティングを施した直線脚の椅子が特徴的で、素材にはウォルナット、マホガニーなどが使われました。
美的感覚に優れたマリー・アントワネットの家具を作ったジャン・アンリ・リズナーの作品はこの時代の家具の典型といえるものです。




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