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名作データシート

• 作品名： Prince Chair（プリンスチェア）
• 発表時期：2001 年
• デザイナー： Louise Campbell（ルイーズ・キャンベル）
• ブランド： HAY（ヘイ）

（出典:http://www.louisecampbell.com/）

素材と製法、デザインの競演

プリンスチェアは、その名前のとおりでデンマークのフレデリク皇太子のためのいすをデザインするコンペに出展するためにデンマークの女性デザイナー ルイーズ・キャンベルによってデザインされたチェアです。
残念ながらコンペでの優勝はなりませんでしたが、2003年のコペンハーゲンの見本市に出品され、花のような蝶のような美しいフォルムをまとったチェアは多方面で話題となり、ElleDecoデザインアワードも獲得しました。

その後は2005年にデンマークの注目ブランドHAY（ヘイ）によって製品化され、HAYの初期の名作として現在も高い人気を誇る作品となっています。
また、プリンスチェアはMoMA（ニューヨーク近代美術館）にも永久コレクションされるにいたっています。

このチェアは、独特のフォルムをしていますが、素材や製造方法にもハイテク技術を取り入れ非常にこだわりを持って作られています。
座面にさまざまに開けられた穴はまるで折り紙の切り絵のようにも見えますが、ネオプレーンゴムをレーザーによって加工しています。
また、メタルフレームはパウダーコーティングされ、独特の質感を生み出しています。

こうした素材に対するこだわりを見せながらもルイーズ・キャンベルらしい自然をモチーフにした愛らしいデザインがこれだけの名作と呼ばれる由縁となっているのでしょう。

この記事を監修しているのは？

高級家具・インテリアリサーチ部門

元建築家や現役インテリアコーディネーターや家具販売店員で編成。
国内外の高級家具やブランドなどを徹底的にリサーチし、定番からまだ見ぬブランドや家具を発掘しています。
世の中のトレンドや流れを敏感に察知し、常に新しい情報を発信出来るように奮闘しています。

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