インテリア・イノベーションアワードとは?
インテリア・イノベーションアワードは世界3大家具見本市といわれるケルン国際家具見本市の中で、その名前のとおり最も革新的なデザインに贈られる賞です。
2002年よりIMMケルンとドイツ・デザインカウンシルによって、企業とは独立した賞を確立することを目標として創設されました。
今ではインテリア・イノベーションアワードという賞は、世界の家具部門の中でもとりわけ有名で名誉ある賞と考えられています。
選定に関してはドイツデザインカウンシルが選定を行っており、企業の思惑などが入らない公正なもので、その分、非常に価値が高い賞というわけです。
毎年エントリーされた家具の中からインテリア・イノベーションアワードが選定され、その中でも最も素晴らしい作品には「ベスト・オブ・ザ・ベスト」という最高の栄誉が贈られます。
このインテリア・イノベーションアワードは、選定されるすべての分野において素晴らしい革新的な作品を評価し、選定されれば最高の評価が与えられるため、企業にとってみればインテリアデザイン市場でのポジショニングの確立と製品差別化のための効果的なツールとなります。
Pure Talents Contest
インテリア・イノベーションアワードと並行して、若い才能を発掘するためのコンテストも開かれています。>
ピュアタレント・コンテストといわれるこのコンテストでは、才能溢れる学生や卒業生などの若いデザイナーにチャンスを与えています。>
審査はインテリア・イノベーションアワードと同様にドイツ・デザインカウンシルによって厳格に審査され、500ほどの作品中から優秀な作品はケルン国際家具見本市の中にも展示され、その中で認められた作品にはインテリア・イノベーションアワードが与えられることもあります。
これまでの受賞作は?
ベスト・オブ・ザ・ベストは、各部門ごとに選ばれるので年間で大体15程度の作品に与えられます。
2014年だとロルフベンツのファンクションベッド「NOVA」、HOWEのスタッキングチェア「SixE」などがあります。
2013年にはノイランドがデザインしたストレージユニット「INMOTION」やダイソンの掃除機「Dyson Digital Slim DC45」、ヴィトラのラウンジチェア「Grand Repos」などが挙げられます。
2012年だとジャン・マリー・マッソーのアームチェア「Flow Armchair」、リーン・ロゼのアームチェア「Lou」などです。
やはりドイツのブランドやデザイナーが受賞しているケースが多いですが、これは出展数が多いので仕方がないことだと思います。意外とイタリアやフランスなど他のヨーロッパ各国のブランドの受賞も多いなという印象です。
例として挙げているのは、主に家具ですが、ケルン国際各見本市は、リビングインテリアとキッチンインテリアが同時開催されるので、ベスト・オブ・ザ・ベストとしてはキッチン関連やテキスタイルなどももちろんあります。
世界最高峰の見本市の中で選ばれる賞ですから、やはりその価値は非常に高いものがあります。
また、ドイツデザインカウンシルが選定するというその独立性も高い評価の理由となっている賞ですね。