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トーステン&ワニヤ・セーデルベリ賞 Torsten and Wanja Söderberg’s Prize

トーステン&ワニヤ・セーデルベリ賞とは?

トーステン&ワニヤ・セーデルベリ賞は、トーステン&ラダナルセーデルベリ財団によってトーステン・セーデルベリ生誕100周年にあたる1994年に創設されました。

毎年リョスカ美術館より北欧地域のデザインと装飾美術の活性化をサポートするためにトーステン・セーデルベリ財団から資金を得てトーステン&ワニヤ・セーデルベリ賞を授与します。
素晴らしい功績を残した北欧のデザイナーや職人に対して与えられるのですが、賞金は100万クローネという大金であり、さらにリョスカ美術館に作品を展示する機会が与えられます。

賞金が高いため、非常に審査は厳しく、審査員は北欧5カ国からの代表で構成されます。
デンマークデザインミュージアム:アン・ルイーズ・ソマー教授、オルソ国立博物館デザイン&デコラティブアートディレクター:ワイダー・ヘイレン、ヘルシンキデザインミュージアムディレクター:ユッカ・サボライネン、アイスランドのHönnunarsafn Íslands Museum ディレクター:Harpa Þórsdóttir、トーステン・セーデルベリ財団会長:トーマス・セーデルベリ、リョスカ美術館ディレクター:トム・ヘドクビストといった面々です。

授賞式は11月にヨーテボリにて盛大に行われ、作品の展覧会は授賞式の翌日にリョスカ美術館にて行われるのです。

トーステン&ラダナルセーデルベリ財団とリョスカ美術館

トーステン&ラダナルセーデルベリ財団はスウェーデンの研究開発にとって最も重要な寄贈者として1960年に設立されました。

トーステンとラグナル・ソーデルベリ兄弟は、ストックホルムに1866年設立されたスウェーデン最大の鉄鋼会社ソーデルベリ&ハークを立ち上げました。
トルステン・ソーデルベリは、会長兼マネージングディレクターを務めており、さらに兄弟はRatosABも設立しました。また、トルステンの妻ワニヤもトルステン・ソーデルベリ財団への寄贈者です。

トルステンとワニヤは1938年からリョスカ博物館友の会のメンバーとなっており、1948年に委員会のメンバーとなった息子のトーマスは1950年から1960年の間会長も務めました。
また、トルステンは、ヨーテボリ美術館財団によって任命されたリョスカ博物館のメンバーでした。
ソーデルベリ一家とこの特別なデザインをもった博物館との関係はこのように密接につながっているのです。

これまでの受賞者は?

北欧デザイン賞でも最も権威ある賞とまで言われるトーステン&ワニヤ・セーデルベリ賞ですが、過去にはいったいどういったデザイナーが受賞しているのでしょうか?
記念すべき第1回の1994年の受賞者は、デンマークのセラミックアーティストの Jane Reumertです。
なじみのある家具デザイナーでいうと2001年にスウェーデンのビルヨン・ダールストロームや2007年にノルウェーのノルウェーセイズ、2010年にはスウェーデンのフロントが受賞しています。

分野は家具デザインに限ってはいないので、ジュエリーエンジニアやグラフィックデザイナー、ファッションデザイナーやテキスタイルアーティストといった様々なジャンルのデザイナー、アーティストが受賞しています。



トーステン&ワニヤ・セーデルベリ賞 データ

  • 場所:スウェーデン・
  • 開始:1994年
  • 頻度:毎年

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