iFデザイン賞って?
ドイツのハノーファーを拠点として1953年に設立されたデザイン振興のための国際的な組織インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー(通称iF)によってデザイン界の「オスカー賞」を目指して毎年全世界の工業製品等を対象に優れたデザインを選定する世界的にも権威の高いデザイン賞です。
2001年にiF International Forum Design GmbHによって全ビジネス領域を補完されることになり、iFデザイン賞の知名度はさらに上がりました。
品質の証、マーケットのバロメーター、デザイン界を牽引するコンペティションとして現在では、は「プロダクト」「コミュニケーション」「パッケージ」「インテリアアーキテクチャ」「プロフェッ ショナルコンセプト」「サービスデザイン」「建築」の7つの分野でのエントリーとなり、このカテゴリーごとに優れたデザインを選定します。
エントリーカテゴリーをみても分かるとおり、かなり広範囲の分野にわたって選定を行っており、日本からも毎年様々な企業がこのコンペに応募しています。
さらにカテゴリーは年々増加傾向にあり、今後は更なる拡大を見せていく可能性が高いです。
どんな作品が受賞しているの?
2015年にはAppleの「Apple Watch」ガ金賞を受賞して話題となりましたが、こうした革新的な製品も対象となっています。
他には日本からだとパナソニック、東芝、ソニーやキャノンといった日本の誇る家電メーカーも多く受賞作品を出しています。
家具ではアルペールの「JUNO」や「Catifa」、プランクの「MIURA」、リーン・ロゼの「SMARA」、フォンタナアルテの「YUPIK」など数え上げれば切りがないほど数々の作品が受賞しています。
iFデザイン賞はコンペなので応募しないと受賞することはないという性格の賞です。そういった意味では応募していないデザインは受賞しないため、手を挙げたもの勝ちという側面はあるかもしれません。
ただ、世界の50カ国以上から20000点ほどの作品が応募され、その中から選ばれる金賞というのは価値というのはやはり侮れるものではありませんね。