D&AD賞とは?
D&AD賞は、英国の非営利団体D&AD(British Design & Art Direction)によって1962年に創設されたデザイン賞で、「Yellow Pencil」として世界中のデザイナー、クリエイターより親しまれています。
デザインと広告における独創性を促し、支援することを目的に創設されたD&AD賞は審査の厳しさにも定評があり、世界のクリエイターの憧れのクリエイティブ賞と言われています。
D&ADという組織って?
1962年の設立以来デザインや広告の世界で英国最高峰の機関として刺激的で創造的なコミュニティを形成してており、当初はデビッド·ベイリー、テレンス·ドノヴァンとアラン·フレッチャーといったデザイナーやアートディレクターなどと共に立ち上げました。
その中でD&AD賞は世界最高峰のクリエイティブ賞として認識され、非常に多くの分野においてその影響力を発揮しています。それは例えばテレビCMや広告、コピーライティング、グラフィックデザイン、複合メディア、写真&画像処理、ダイレクトメール、イラストレーション、ラジオ広告、 タイポグラフィー、プレス広告、パッケージングデザイン、ポスター、プロダクトデザイン、アートディレクション、環境デザイン&建築などデザインや広告に関わるありとあらゆる分野に対してです。
現在では英国だけではなく、世界中からコミュニティのメンバーを募り、創造的なデザイン、広告の象徴として世界中で幅広く認識される組織として成長を遂げています。
どんな賞があるの?
D&AD賞の金賞としては「ブラック・ペンシル」と呼ばれるD&AD賞の中でももっとも栄誉のある賞があります。
20000以上もの応募作品の中から200名以上の審査員が選定するブラック・ペンシルはとても厳しい審査の中から選ばれるため、該当する作品がない場合は該当なしの年が発生するケースもあるため、非常に価値の高い賞になります。
金賞に該当しない作品は銀賞が与えられますが、銀賞でも年間で数十程度しか該当しないため、銀賞においても十分ん価値があります。
他にもD&ADが主催する賞があり、それぞれが非常に高い価値をもっています。
D&AD Professional Awards
プロフェショナルアワードは、最高の広告やデザインを激励し、賞賛します。
25の専門審査委員によって各分野のアイデアをD&ADの基準に従って審査し、トップとなった人にこの賞が序よされます。この賞を獲得することはまさにキャリアの頂点に立つということを意味します。
D&AD New Blood Awards
この賞は若い才能を発掘するための賞であり、23歳以下の2年以内に教育を終えた卒業生に限られます。
個人としてもチームとしても応募が出来ますが、世界のトップブランドの責任者によって審査されるため、この賞を受賞するということは将来に対する道が開かれるということです。
大きなチャンスを獲得するための若手の登竜門的な存在となっています。
他にもNext Director Awardという次世代の監督を発掘するための賞で、獲得するとD&ADとYoutubeで圧倒的な量の露出が約束された賞などもあり、最高のデザインの評価と若手の発掘という2つの側面で高い功績を残しています。
今後もこのD&AD賞を通じて世界を変えるような創造的なアイデアや作品が出てくることでしょう。