ルニング賞とは?
ルニング賞は、ジョージ・ジェンセンの輸入代理店を営んでいたデンマーク系アメリカ人のフレデリック・ルニングが1951年に創設した北欧デザイナーを対象にしたデザイン賞です。
当時はアメリカでは北欧デザインというのがあまり認知度がなく、北欧の若手デザイナーがもっとワールドワイドに活躍して欲しいという願いを込めてこの賞が生まれました。
賞金額は15000ドルでこれは当時としてはかなりの高額となり、この賞金で受賞デザイナーは海外へデザイン留学へいくという制度になっていました。
20世紀中ごろには北欧デザインのコンセプトは、新しいプロダクトのマーケティングの威信となりました。
ルニング賞の受賞デザイナーはまさにこの広告塔となり、展示会や盛んな報道が行われ、ほぼすべてのルニング賞の受賞者の名前は世界に広く知られることになります。
そしてデザインのそれぞれの分野、または教育に関して強い影響力を持つまでにいたりました。
こうしたルニング賞の功績によって、いつのまにかルニング賞は北欧のノーベル賞といわれるまで権威ある賞になりましたが、1970年にその歴史を終えました。
1970年までの20年間に毎年2人づつのデザイナーを輩出し、計40名のデザイナーがルニング賞の栄誉を手にすることになりました。
ルニング賞の受賞デザイナーって?
記念すべき1951年の最初の受賞者はハンス・J・ウェグナーとタピオ・ヴィルカラです。
他にもナナ・ディッツェルやカイ・フランク、ポール・ケアホルム、ティモ・サルパネヴァ、最年少受賞のエリック・ホグラン、オイバ・トイッカといった北欧デザインを代表するデザイナーが名を連ねています。
さすが北欧デザインのノーベル賞と言われるだけあって非常に豪華な受賞者となっています。
日本でもおなじみのデザイナーが多数選出されていますね。
それだけ、このルニング賞というのが国際的認知度の向上に貢献したということなのかもしれませんね。