ブループリント賞とは?
ブループリント賞はロンドンで毎年9月に開催される国際的な見本市「100%デザイン展」のなかでもっとも優秀な作品やデザイナーに贈られる賞です。
ブループリントというのはイギリスの建築・デザイン専門誌「ブループリント(Blueprint)」のことで同社がこの賞を主催しています。
インテリアデザインや公共プロジェクトなど10程度のカテゴリに分けられ、まず最初にカテゴリごとの最終候補所が絞られます。
そしてその中から各カテゴリのWinnerが選出され、栄えあるブループリント賞が決定するのです。
Blueprint誌ってどんな雑誌?
1983年に創刊されたブループリント誌は、当時では初のデザインと建築を融合した雑誌でした。
テレンス・コンランやリチャード·ロジャース、ロドニーフィッチといった著名な建築家やデザイナーが財政的な支援を行い、ピーター·マレーとダヤン・スジックによって立ち上げられたのです。
面白い建築や鋭いデザインへの描写など、その新鮮で型破りなアプローチのための世界中の建築家やデザイナーによって尊敬され続けます。
この雑誌の編集は建築財団の元ディレクター ローワン·ムーア、マーカス·フィールド、ヴィッキー・リチャードソンといった偉人たちから、デザイナーのサイモン・エスターソン、アンドリュー・ジョンソン、ジョン・ベルナップ、パトリック・マイルズなど実に多様な人々によって作り上げられてきました。
ブループリント誌の特徴はなんといってもイラストと写真の多さで、その80%は写真やイラストで構成されています。
面白い建築、美しいデザインなどを最高品質の紙を用いて出来るだけリアルに表現しようとしているのです。
そして、最大の魅力は批判的な意見なども含めた率直な意見が掲載されるということでしょう。
建築家やデザイナーにとってはもちろんのこと一般の方にも非常に魅力的な雑誌となっています。
100%デザイン展って何をするところ?
ロンドンで毎年開催されているデザイン展です。
主に4つのセクションにて構成されており、インテリア、オフィススペース、キッチン&バス、建築といった各セクションごとに新しいイギリスのラグジュアリーデザインが生み出されます。
このデザイン展で毎年1000以上の新製品が発表され、メディアへの露出がなされるためイギリスではデザインを発表する際の有力なプラットフォームとして位置づけられています。
こうした見本市でのアワードというのもデザインプラスやインテリア・イノベーションアワードなど様々用意されており、近年では有力な情報発信のプラットフォームとして確立されてきていますね。