織部賞とは?
戦国時代の偉人古田織部の創造的発想を現代によみがえらせるというコンセプトを掲げ、1997年より岐阜県が主体となって創設されたデザイン賞です。
開催は2年に1回の隔年で行われ、古田織部が審査員にいたらどんな作品を選ぶのだろうというのを審査の着眼点として、最も織部らしいという観点にて選考が行われます。
基本的にジャンルは問わず、創造的事業に尽力した人物、グループに対して表彰するための国際的な賞です。
1995年から始まった「オリベプロジェクト」の一環として始まったのですが、2009年には岐阜県の財政上の問題から賞の休止が発表されました。
わずか12年間で開催6回という非常に短い期間ではありましたが、国際賞として海外の一流デザイナーもこの賞を受賞しています。
どんなデザイナーが受賞しているの?
織部賞は大体1回の開催で4、5名選ばれ、その中からさらにグランプリとして1名が選ばれます。
1997年の第1回の記念すべきグランプリはなんとあのエットーレ・ソットサスでした。
第2回では、織部賞に家具ブランドのカッシーナが選ばれていますし、第3回にはロン・アラッド、第4回には照明の魔術師インゴ・マウラー、第5回では深澤直人も選ばれています。
グランプリには、華道家の中川幸夫や舞踏家の大野一雄、映画監督の鈴木清純や漫画家の水木しげる、衣装デザイナーのワダエミなど各ジャンルで既成概念にとらわれず新しい表現を切り開いてきた素晴らしい方たちに贈られてきたようです。
岐阜県岐阜市の未来会館には「織部賞展示コーナー」が常設してあるので、過去の受賞作品を見学することも出来ます。