グッド・デザイン賞とは?
グッド・デザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会ガ主催する優れたデザインを年に1回表執するための日本で唯一の総合的デザイン賞です。
グッドデザイン賞のコンセプトとしては、単なる美しいデザインを評価するのではなく、デザインを生活をより豊かにしていくための経済活動のひとつとして捉え、その根底にある思想や理念、そしてデザインとしての解を導き出すだすまでの方法論にまで重きをおき、社会の発展にまで貢献できるものであるかということを問います。
このコンセプトが他のデザイン賞とは少し違うグッド・デザイン賞のおもしろいところです。
どんなカテゴリーで評価されるの?
グッド・デザイン賞の対象カテゴリは非常に多岐に渡ります。
それは、有形無形を問わず、また名詞としてのデザインだけでなく裏側の思想、理念、プロセスにいたるまでの多角的な評価を行うからです。
グッド・デザインの対象としては、家具、家電、車といったインダストリアルデザインの分野から、建築、住宅、各種ソフトウェア、地域づくりのコミュニケーションやビジネスモデル、研究開発などカタチのないものでさえも、その対象として位置づけられます。
グッド・デザイン賞を受賞することのメリット
グッド・デザイン賞を受賞することで、その製品が社会を、生活を豊かにしてくれるよいデザインだということを認識させてくれるひとつの指標とすることができ、様々な情報発信の機会にも恵まれます。
まずはトロフィーの授与、そしてオンラインギャラリーにて詳細情報が公開されます。
また、審査委員より受賞にいたる背景をコメントとしてもらえますので、ユーザが製品購入の際の後押しとして使用することも出来ます。
グッド・デザインの展示会への参加、受賞年鑑への記載などもありますが、最も大きいのはGマークの使用が許可されるということではないかと思います。
「よいデザイン」として一般的に認知されるGマークを製品につけることが出来るのがユーザに対する安心感と信頼につながり、購買意欲を促進することが出来ます。
その他にもメディアへの掲載など露出機会が広がるのもメーカーとしては見逃せませんね。
海外デザイン賞との連携
海外のデザイン賞との連携も昨今活発になってきており、2008年より創設されたタイのデザイン・エクセレンスアワードは日本デザイン振興会ガサポートを行ってきた背景もあり、プロモーション活動や受賞式典の共同開催など連携を深めています。
インドのデザイン政策執行機関である「India Design Council (IDC)」とも2010年より連携を開始しており、2012年にはインド版Gマークである「I Mark」が創設され、2013年からは、I Markを受賞したものは、グッドデザイン賞の一次審査免除での参加が認められ、逆にグッドデザイン賞を受賞したものはI Markの一次審査免除での参加が認められるようになり、日本製品のインド市場へのPR活動がさらにしやすくなるなど、デザイン賞制度の相互連携が進んでいます。
インドと同様にシンガポールでも「SG Mark」が2012年に創設され、I Markと同様に双方向での1次審査免除を行い、アジアの経済拠点のひとつであるシンガポールとも連携を深めています。
Gマークは様々な製品についているところ見る機会が多いと思いますが、こうしたプロセスを踏まえて、デザイン性だけではなく社会貢献性や生活の質の向上といった裏側の理念まで含めた選定となっています。
Good Design受賞となっている製品をみたら意識してみると面白いと思います。