BESTデザイン賞とは？
Bestデザイン賞は、ニュージーランド・デザイナー教会によって1988年より開催されている年間のグラフィック、空間、プロダクト、インタラクティブデザインの最優秀作品を決定するデザイン賞です。
各分野において金賞、銀賞、銅賞が選定され、金賞に選ばれた中からさらに最高の勲章として“Purple Pin“が決定されます。
さらにこれらの作品とは別に“Black Pin”というものがあり、これには2つの最高栄誉の賞があります。
ひとつは“The John Britten Black Pin”でニュージーランド・デザイナー教会によって国際的なリーダーシップを発揮し、そのビジョンの達成を成し遂げた個人に贈られるものです。
もうひとつは、“The Designers Institute of New Zealand Black Pin”でデザイン文化への多大なる貢献を果たした専門職の研究所職員に贈られるものです。
BESTデザイン賞の歴史
もともとは国立グラフィックデザイン賞（National Graphic Design Awards）という名前でニュージーランドの最高のグラフィックを祝福する目的で1970年代半ばに創設されました。
1988年にBest New Zealand Design Awardsと名前が変わり、現在のBest Awardsの前身となるデザイン賞が誕生しましたが、この段階ではまだグラフィックデザインに対する賞となっています。
そして1992年にニュージーランドのアーティスト テリー・ストリンガーは、最高の賞を設計するために依頼され、ニュージーランドの精神を象徴するニカウパームとレオナルド・ダ・ヴィンチの尺度を取り入れました。
この時にインテリア、プロダクト、ファッション、工芸品といったジャンルにも拡張され、現在の形に至っています。
審査のプロセスって？
審査員はカテゴリごとにその道で著名な専門化が参集され、まずはファイナリストの選択のために、各カテゴリのエントリー作品を見て回ります。
各審査員がそれぞれ自分の投票用紙にチェックを行い、それぞれ独自に投票を行います。
評価された投票用紙を元にカテゴリごとに順位付けを行い、その後審査員間で議論が行われます。
その結果としてカテゴリごとに最高の作品にはゴールドピン（金賞）が与えられ、ゴールドピンには至らなかったが素晴らしい作品にはシルバーピン（銀賞）、さらにブロンズピン（銅賞）が決定されます。
最後にカテゴリごとに選ばれたゴールドピンの中から、厳密な議論を重ね、最終的に再度投票を行い、パープルピンという金賞の中の金賞が決定されるのです。
ニュージーランドで最高の栄誉あるデザイン賞ですので、ニュージーランド中から素晴らしい作品が持ち込まれ、非常にエキサイティングなデザイン賞となっています。
デザインとしてはあまり馴染みのない国ですが、やはり素晴らしい作品は世界の色々なところから発信されていますね。
