プレジデントデザイン賞とは?
プレジデントデザイン賞は、シンガポールにおいて最も権威のあるデザイン賞で、シンガポールデザインカウンシルと都市再開発局によって運営されています。
2006年に創設された同賞は、広告デザインやビジュアルコミュニケーション、建築、都市デザイン、ファッションデザイン、家具デザイン、インテリアデザイン、ランドスケープデザイン、製品や工業デザインを含むすべてのデザイン分野にわたり、影響力を持っています。
まだ創設からそれほど時間は経っていませんが、大統領のデザイン賞という名前が示すとおり、シンガポールのデザイン部門の頂点に位置し、国民の生活の質を向上させるデザインによって国家のデザイン分野の発展に貢献し、しいては単なる美学という範疇を超え国家競争力の原動力にもなる、そんなデザイナーに対して授与されます。
審査員は国内外から招集され、厳正な審査のもと受賞者が決定されます。
受賞者は、シンガポール大統領より直々に賞をいただくという素晴らしい名誉な授賞式の中でトロフィーと証明書を受け取ります。また、デザイン賞の展示会や出版物の中でも紹介されるという意味では非常に露出度が上がるというメリットも享受できます。
どんな作品が受賞しているの?
賞には、デザイナー・オブ・ザ・イヤーとデザイン・オブ・ザイ・イヤーの2種類があります。
デザイナー・オブ・ザ・イヤーは文字通り優秀なデザイナーを表彰するための賞で、デザイン・オブ・ザ・イヤーが様々なカテゴリにおける優秀なデザインを表彰するための賞です。
2006年の第1回のデザイナー・オブ・ザ・イヤーにはマレーシア出身のデザイナーChan Soo Khianとヨーロッパでも数々のデザイン賞を受賞しているTheseus Chanが受賞しています。
デザイン・オブ・ザ・イヤーでは「New Majestic Hotel」や「ESPLANADE - THEATRES ON THE BAY」、「6 Special Exhibitions at the Asian Civilisations Museum」といった建築物の受賞が目立ちます。
プロダクトとしては、「HP Deskjet 460 mobile printer」のみの受賞でした。
デザイナーは毎年2~5名程度が受賞し、デザインのほうは、10程度のデザインが受賞しています。
日本にはグッドデザイン賞がありますが、香港で行われているアジアデザイン賞などアジアでのデザイン賞も近年活発化しており、アジア発で世界のデザイン界に大きな影響を与えていける日も遠くはないように感じます。