インデックス賞とは?
インデックスは、デンマーク非営利団体で人々の生活の質を向上させるデザインをテーマに掲げ、先進国、発展途上国の両方で活動を続けています。
インデックスは、2002年に創設され、当初はデンマーク国内を対象として観光や投資を呼び込むためのデザインイベントとしてデザイナー ヨハン・アダムとデンマーク事務次官のヨルゲン・ロステッドによって生活の質を向上させるデザインに対する賞として2005年に立ち上げられたが、すぐにグローバルを対象にした賞となりました。
インデックスはデンマーク皇太子の後援の元でデンマークの経済産業省のサポートを受けています。
こうして生活の質を改善させるためのデザインはインデックス賞によって促進されてきました。
インデックス賞は2年に1回の隔年開催され、賞金はなんと総額50万ユーロとデザイン賞においては世界最大規模です。受賞式は世界各国のホスティングしている都市で行われ、非常に大きなイベントとなっています。
世界中からノミネートされたプロジェクトはインデックスによって選定された国際審査員によってファイナリストと受賞者が決定されいます。審査は常に国境を超えて世界のデザインに影響を与えることもので、生活の質を改善することができるプロジェクトを対象としています。
賞はBody、Home、Work、Play 、Learning、Communityという5つのカテゴリに分類され、内面から生活の質を改善するためのアイデアに溢れ、グローバルおよび地域社会の問題を改善するためのツールとしてのデザイン重点が置かれます。
どんなプロジェクトが受賞しているの?
生活の質を改善させるといってもなかなかイメージが浮かびません。
ここでは受賞作品からそのイメージを浮き彫りにしてみたいと思います。
2005年の最初の受賞作としては誰もが知っているアップルのiTuneとiPodが選ばれています。
確かに生活の質を改善させるという意味で画期的なアイデアであったと思います。
もっと分かりやすい例だと同じく2005年に受賞しているLife Strawです。
これは途上国などで飲み水が慢性的に不足している地域において、このストローを通して水を飲むことでろ過を自動的に行い、細菌やウイルスなどを除去するという画期的なアイデアです。
こうした作品だとインデックスアワードらしい作品といえるかもしれません。
2013年の受賞作だと25ドルでPCを作れるようになったという低コストのチップセットが選ばれています。
スマートハイウェイは、21世紀の道路として暗闇で発光し、道路照明の必要性を減らす塗料や、車の有無に応じて点灯・消灯する感応式照明、路面の凍結を知らせる動的塗料、電気自動車の充電ができる専用車線を採用していくといったアイデアです。
やはり生活の質を改善していくというデザイン賞は他のデザイン賞とは違った趣があり大変おもしろく、また実用的で素晴らしいと感じさせられます。