フェニア賞とは?
フィンランドで隔年で開催されるデザイン賞で1990年に創設されたプロフィンランド賞が2001年まで続き、2003年からフェニア賞としてデザイン・フォーラム・フィンランドとフィンランドの保険会社であるフェニアグループの共同主催として始まりました。
賞の名前のフェニアとはスポンサーの名前を冠していることになります。
このフェニア賞の目的は、過去2年以内で製造されたデザイン的に優れた製品をフィンランド産業の発展および、国際的な競争力を促進することとし、デザインを統合的かつインタラクティブに活用することを企業に奨励しています。
優勝した企業にはフェニアグループより、日本円にして訳300万円の賞金が寄付され、フェニア賞展に展示され大々的に宣伝の機会が与えられるので、応募作品は非常にレベルが高く、消費財から製造機器にいたるまで幅広い分野の作品が集まります。
フェニア賞の過去の受賞デザインは?
フェニア賞には3段階の賞が設けられており、最大の栄誉はグランプリで各回に1つのデザインのみに与えられます。
そしてフェニア賞と「Honorary Mentions」と続き、フェニア賞は4つのデザイン、Honorary Mentionsは20程度のデザインに贈られます。
過去のグランプリを見てみると2003年のフェニア賞となって第1回の受賞作は「SRO(Smart Rider’s Outfit)」というライダースーツが受賞しています。続く2005年の第2回は「AXIOM range of playground products」という遊具が選ばれています。この第2回まではグランプリという概念がなくフェニア賞がグランプリという位置づけで1デザインのみの受賞となっていました。
2007年は「The Humanic reach truck」というトラックで、2009年は「Genelec 5040A active subwoofer」というサウンドシステム、一年富んで3年空きましたが2012年は「Transmission tower for field locations」で電線設備、2014年はショベルカー「PONSSE Scorpion harvester」です。
こうしてみると様々な分野からグランプリが出ているので、応募するほうも力が入ります。
家具はグランプリには選ばれていませんが、フェニア賞やHonorary Mentionsでは家具デザインも受賞しています。
家具デザインでもグランプリが出て欲しいものですね。