名作データシート
- 作品名： Bertoia Side Chair（ベルトイア サイドチェア）
- 発表時期：1952 年
- デザイナー： Harry Bertoia（ハリー・ベルトイア）
- ブランド： KNOLL（ノル）
- 出典:http://www.knoll-japan.com/
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（出典:http://www.knoll-japan.com/）
ミッドセンチュリーを代表する名作チェア
アメリカのミッドセンチュリーを代表するデザイナーで、チャールズ＆レイ・イームズなどとも並び称されるハリー・ベルトイアの代表作品がベルトイア サイドチェアです。
クランブルックで共に学んだフローレンス・ノルの誘いによってKnoll（ノル）より発表したこのチェアはダイアモンドチェアと同様にベルトイアのワイヤーコレクションの中のひとつです。
この時代のノルは、ミッドセンチュリーの歴史そのもととも言っていいほど時代を牽引したブランドでベルトイア サイドチェアは現在でもそのノルより販売されており、イームズのシェルチェアなどと並びミッドセンチュリーを代表する作品でもあります。
このチェアの特徴としてはスチールロッドワイヤーのみで構成されているという点で、ワイヤーのラインは曲線の動きに合わせてひとつひとつ違う網目を構成しており、彫刻家でもあるベルトイアの造形美へのこだわりが感じ取れます。
風が吹き抜けていくような爽快感を持ったチェアとしても、アートとしても素晴らしい作品です。
ワイヤーシェル構造は、もともとベルトイアがイームズとの共同開発の中で先んじて成功したのですが、イームズよりも発表が遅くなってしまったために後発のイメージを持たれてしまっています。
この件があったので、イームズから離れノルから発表したという経緯もあります。
イームズはハーマンミラーからベルトイアよりも先にワイヤーシェル構造のチェアを発表しています。
そしてベルトイアの家具という意味では、このワイヤーコレクションのシリーズを最後に家具デザインは行っておりません。
ミッドセンチュリーを代表するデザイナーでもあったのですが、そのベルトイアがデザインした家具という意味でもこのベルトイア サイドチェアというのは貴重な作品となります。
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