名作データシート
- 作品名: Panton Chair(パントンチェア)
- 発表時期:1967 年
- デザイナー: Verner Panton(ヴェルナー・パントン)
- ブランド: Vitra(ヴィトラ)
(出典:http://www.vitra.com/)
世界初のプラスチック一体成形
ヴェルナー・パントンの自らの名前が付いているパントンチェア。
まさにヴィルナー・パントンを語る上で絶対に外せないほど有名な彼の代表作です。
では、なぜこのチェアがこれほどまでに評価されているかというと、「世界で初めて」プラスチックを使って座面と脚部、背もたれの一体成形を可能にしたチェアだからです。
なんとこの一体成形を実現するにあたって構想から数えると10年の月日が経っていたというほど苦難の末に生み出された逸品なのです。
こうして生み出されたパントンチェアは、20世紀のモダンデザインのアイコンとなる程の圧倒的な地位を確立しています。
また、今となってはスーパーブランドとなっているヴィトラが、ハーマンミラーのライセンス生産から初めてオリジナルで開発した記念すべきチェアでもあるのです。
1959年にポリステロン製の試作品を作って製造してくれるメーカーを探しますが、なかなか協力を得ることができずにいました。そんなおりヴィトラの創設者ヴィリー・フェールバウムと出会い共同研究を始めることができました。
そして1967年、ついにFRP素材によるファーストモデルを発表するに至ったのです。
名作に隠された裏話
しかし、実はこのチェアにはいくつか逸話があります。
王立芸術アカデミーで友人であったポール・ケアホルムのデザインを盗んだのではないかということです。
当時ケアホルムの研究室を訪れた際にそこにあったパントンチェアによく似た実験モデルを見ています。
また、パントンチェアに至るまでの過程で試作品にあたる作品を世に出していないということもあります。
他にもグンナー・アアガード・アンデルセンのように似たようなデザインで異なる素材を使って世に出そうとした例もあります。
とはいえ、結局このプラスチックという素材で一体成形のデザインを使い、流れるようなカーブを描くこの完璧なフォルムは間違いなくパントンが生み出したものですし、スタッキング可能な機能性という意味でも非常に秀逸な構造を持ちます。
その後はポリスチレンやポリウレタンなどいくつか素材を変えながら改良を施していき、現在では環境に優しいポリプロピレンによってパントンチェアが作られています。
色々とネタの尽きないチェアですが、バリエーション豊かなカラーリングと至高のフォルムは時代が移り変わっても色あせない素晴らしい作品だと思います。
この記事を監修しているのは?
高級家具・インテリアリサーチ部門
ヴィトラを取り扱う厳選ショップ
1 | SEMPRE.jp センプレ |
都内に6店舗を構えるライフスタイルコーディネートショップ。実際に店舗でコーディネートを見られるのが嬉しい! | |
SEMPRE.jpでヴィトラの家具を探す |
コスパで選ぶ人気スタイル3トップ
モダン | 北欧 | アジアン |
デザイナーズ家具に負けない高いデザイン性とオリジナルだからこその圧倒的なコストパフォーマンス! | 衝撃のMAX80%OFF!欲しかった北欧家具を手に入れるならKAGU350は外せない! | モダンアジアンの雄としてアジアン家具の域を超えたファッショナブルなコーディネートであなたの部屋を劇的に変える! |
おすすめ製品の紹介
Supported by 楽天ウェブサービス
商品情報の提供は楽天ウェブサービスを使用して、楽天商品情報を表示しています。