デザイン・ミュージアム・ロンドンとは?
デザイン・ミュージアム・ロンドンは、1989年に開館した世界では初となるモダンデザインを対象とした美術館です。
その母体は、同じくロンドンにあるヴィクトリア&アルバート博物館で、そのデザイン・ミュージアムの立ち上げに最も貢献した人物はハビタを設立し、日本でもコンランショップの展開がなされているテレンス・コンランです。
デザイン奨励を図る社会貢献事業としてコンラン財団を設立したのが1981年で翌年にヴィクトリア&アルバート博物館の地下スペースにてボイラーハウス・プロジェクトを開始しました。
そして、このボイラーハウス・プロジェクトで様々な企画展を開催し注目を集めたことから、1989年にテムズ河沿いタワーブリッジ近くの河岸倉庫を改修した建物を利用してデザイン・ミュージアムを開館したのです。
プロダクト・デザイン、グラフィック・デザイン、建築・都市計画など現代モダンデザインを専門的に取り扱う美術館として小規模ながらも世界を代表する美術館として脚光を浴びる存在となりました。
デザイン・ミュージアム・ロンドンの展示
イギリスデザインといえば、テレンス・コンランを筆頭にノーマン・フォスター、ジャスパー・モリソン、マイケル・ヤング、バーバー&オズガビー、トーマス・ヘザウィックなど世界に名をとどろかせる建築家、デザイナーが多数輩出されています。
そんなイギリスデザインの歴史を教えてくれる常設展示が開催されており、日々進化していくデザインに対して展示も更新されていくところです。
イギリスの家具、ファッション、プロダクトなど生活様式の変化に合わせて、変化を遂げるデザインカルチャーがとても面白く、イギリスの公共デザインの生まれた経緯なども知ることが出来ます。
また、モダンデザイン界をリードする企画展も多数開催されており、こちらも常設展示と合わせてチェックしておきたいところです。
業界をリードするデザイナーにスポットを当てた企画や、クリスチャン・ルブタン展、ポール・スミス展などのブランド展、ウーマン・ファッション展、アフリカ展のような大きなくくりでの企画など非常に面白い企画が目白押しです。
当然イギリス国内だけに限った話だけではなく、世界のなかのトレンドを発信しています。
イギリスの誇るモダンデザインの殿堂ともいえる存在にまでなったデザイン・ミュージアム・ロンドンはロンドンに行った際にはぜひとも立ち寄りたいスポットですね。