ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツとは？
ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツは、1768年に開校した歴史あるイギリスの王立美術学校です。
イギリスにおける芸術振興と、芸術家への支援・専門訓練の提供を目的に設立された芸術機関として創設され、初代会長にはジョシュア・レノルズが任命されました。
創立時の会員は34名で、画家、彫刻家、建築家、版画家などの優れたメンバーで構成され、数々の芸術家を世界に送り出しながら大きな発展を遂げていました。
21世紀になった今でもデイヴィッド・ホックニーやアニッシュ・カプーアといった世界で活躍するアーティストが会員に名を連ね、世界の中で確かな地位を確立している美術学校です。
ロイヤル・アカデミー・オブ・－アーツはなぜ美術館として有名なのか？
ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツは王立美術館ですが、とくに国や王室から支援を受けているわけではありません。ではその収入源はというと美術館の運営がとても大きな役割を占めているのです。
1868年にパラディオ様式のバーリントン邸という貴族の屋敷に移転してから、むしろ今では美術館としての方が有名なくらいです。
その質は美術館としても非常に秀逸でイギリスにはナショナルギャラリーやテート・ブリテンやテート・モダンといったテートギャラリーもありますが、それら国立の美術館に匹敵するほどの素晴らしい展示がなされています。
2004年には新しく改装されたバーリントン邸の当初の区画である「ジョン・マデウスキー・ファイン・ルーム」と呼ばれる部屋で常設展示も行われるようになっています。
展覧会も積極的に開かれており、200年以上の歴史をもつ一般公募の作品を集めた「サマーエキシビジョン」や12月に開かれる「コンテンポラリー」などその企画力の高さからとても多くの人がこのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツに来館し、世界中から注目を浴び続けています。
まさにイギリスの、いや世界の「美の殿堂」として確固たる基盤を築いている美術館なのです。
