ストックホルム近代美術館とは?
スウェーデンのストックホルムで、1958年に開設された近代美術のための美術館です。
シェップスホルメン島にあり、国立美術館のすぐのところに位置しています。
1998年にスペイン人の建築家ラファエル・モネオが設計をした建物に新調され、現代美術館、建築博物館、企画展示ギャラリー、映画・ビデオ施設、図書館など複数の機能が統合された複合施設となりました。
建物自体は、外観にポップな筆記体による美術館の名前が施されており、入る前からアーティスティックな雰囲気が漂っています。
展示品も世界でもトップレベルの現代アートが並んでおり、ピカソ、ダリ、マティスからアンディ・ウォーホル、中島由夫、草間弥生といった日本人アーティストの作品まで著名なアーティストの作品が展示されています。
スウェーデンにも数々の美術館、博物館がありあすが、最も訪問数が多い美術館というのも頷けます。
ストックホルム近代美術館の歴史
ストックホルム近代美術館は、1958年の開館なので他の近代美術館や博物館と比べてもそれほど歴史が長いというわけではありません。
しかし、20世紀の芸術のための新しい美術館の開設というのはもっと以前から活発に議論されていました。
1792年にスウェーデン国立美術館が開館し、イタリア以外での公共の美術館としてはヨーロッパで最初のものとなりました。1866年に現在の場所移転してからもその保管場所というのが最大の課題でした。
そして、1908年には新しい美術館を作り、コレクションを分散するというアイデアでした。
このときに構想されたのが、現在のストックホルム近代美術館で国立美術館とは目と鼻の先にあります。
そして、1958年に開館した後、後にパリでポンピドゥーセンターの館長も務めることになるポントス・フルテンが館長となり、ストックホルム近代美術館の黄金時代を迎えます。
ゴッホ、レジェ、クレー、マグリット、カンディンスキーといった近代アーティストの展示とスウェーデンアーティストの展示を交互に開催し、大成功を収めました。
このポントス・フルテン館長の大活躍によってストックホルム近代美術館は、その地位を確立していったのです。
ストックホルム近代美術館は、おしゃれな外観とゆったりとした展示スペース、そしてトイレにまで仕掛けがしてあるというとてもユニークな美術館です。
訪問するビジターを楽しませるためにその設計が成されているので、行ってみるとその魅力にはまることでしょう。