クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館とは？
クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館は、ニューヨークにあるコンテンポラリーデザインと歴史的なデザインの両方を展示しているアメリカで唯一の美術館です。
デザイン美術館として、アメリカ国内でも最も充実した収蔵品を保有しており、家具、食器、装飾品、グラフィックデザイン、ファブリックなど約25万点ものコレクションを保有しています。
5番街にある国定歴史建造物であるアメリカの鉄鋼王アンドリュー・カーネギー邸を改築して美術館として使用しています。建物はジョージアン様式のカントリーハウスでゆったりとした快適な雰囲気になっており、バブ・クック＆ウィラード建築事務所によって設計されたものです。
周辺にはグッゲンハイム美術館やジューイッシュ博物館もあります。
1967年からスミソニアン財団の一部となったため、2014年にはクーパー・ヒューイット・スミソニアンデザインミュージアムに名前を変更しています。
博物館の開催するナショナル・デザイン・アワード
2000年よりアメリカデザインの功績を讃えるためのデザイン賞としてクーパー・ヒューイット スミソニアンデザイン·ミュージアムによって発案されました。
このデザイン賞はホワイトハウスミレニアム協議会の公式プロジェクトとしてホワイトハウスで発表されています。
賞はデザインの卓越性や革新性、またライフスタイルの質の向上に影響を与えるデザインに与えられます。
教育にも力を入れている同美術館なので、このデザイン賞によってデザイナーの育成やデザインそのものへの国民の意識を高めるきっかけとなるツールとして期待しています。
こうした取り組み自体がアメリカのデザイン研究、教育におけるクーパー・ヒューイット スミソニアンデザイン·ミュージアムの地位向上にもつながっています。
ニューヨークにはMoMAをはじめとして、メトロポリタン美術館、ホイットニー美術館、ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アートなど近代・現代美術を展示する美術館は多数ありますが、クーパー・ヒューイットもまた独自の方向性を打ち出しており、芸術の街ニューヨークにあっても存在感を発揮している美術館です。
ニューヨークの美術館めぐりの際にはこちらの美術館にも立ち寄って損はありません。
