100%デザイン・ロンドンとは?
(出展:http://www.100percentdesign.co.uk/)
100%デザイン展は、イギリスのロンドンで開催される世界でも有数の家具展示会です。
1995年にロンドンのキングスロード沿いに設営された小さなテントでスタートし、最新で革新的なプロダクトに特化した他の展示会とは少し違った味を出した展示会となっています。
この革新的な新しいコンセプトは業界から大きな注目を浴びることになり、現在ではロンドンをデザイン旋風で巻き込む一大イベント「ロンドン・デザイン・ウィーク」の中でも最大のイベントとなっています。
ロンドン・デザイン・ウィークでは、もうひとつの大きなイベント「テント・ロンドン」も開催されており、100%デザイン・ロンドンはどちらかというとビジネス色が強いイベントといわれ、テント・ロンドンはクリエイティブ色の強いイベントといわれています。
(出展:http://www.100percentdesign.co.uk/)
街中を交錯するストリートや建物のような配置をしており、その中で新しい出会いや発見、つながりを生み出すような「街」としての機能をコンセプトにしています。毎年、バイヤー、インテリアデザイナー、建築家、プレス等業界関係者が多数押し寄せ、小さなテントから始まったイベントが500以上のブースを設置するほどの規模になり、開催期間中に3万人もの人を動員するイベントへと成長しました。
100%デザイン・ロンドンは、デザインという名のつくものであれば、インテリアデザイン、家具デザイン、プロダクツデザイン、照明デザイン、テキスタイル、キッチン・バスと何でも揃っていますが、逆に電化製品やガーデニング製品、車、ファッションなどは展示されておらず、デザインという概念がきっちりと定義されているのも特徴的です。
この100%デザインというイベントはロンドンが発祥ですが、現在では東京と上海でも同イベントが展開されています。
ブループリント・デザイン賞
100%デザイン・ロンドンのなかで最も優秀なデザインに贈られる賞としてブループリント賞があります。
イギリスの建築・デザインの専門誌「ブループリント」と共同で100%デザインのなかでブループリント賞を主催して、カテゴリごとの優秀賞を決めています。
こうした見本市のなかで優秀デザインをデザイン賞として発表する取り組みは、ケルン国際家具見本市のインテリア・イノベーションアワードをはじめ、アンビエンテのデザインプラス、日本でもグッドデザイン展におけるグッド・デザイン賞と様々にあります。
やはり、最新の作品を展示をつのり、その中からトレンドが生まれていく国際見本市におけるデザイン賞というのは相当価値のあるものといえるでしょう。