プルミエール・ビジョンとは?
(出展:http://www.premierevision.com/)
プルミエール・ビジョンは、パリで毎年2回開かれる世界でも最高峰の国際的なテキスタイルの見本市で、ファブリックを中心に糸、プリント図案、服飾資材、皮革素材、縫製業者の6つの見本市で構成され、プルミエール・ビジョンで提案されるカラーや素材といったトレンドがファッション業界の動向に大きな影響を与えるほどの重要なイベントです。
会場はノール見本市会場で、メゾン・エ・オブジェなどでもおなじみの大型の施設です。
10万㎡もの広さの展示スペースに50カ国から1700社以上が出展し、メゾン・エ・オブジェに比べると規模は少し小さいが、それでもテキスタイルのみの見本市ということを考えるとかなり大規模な見本市といえるでしょう。
テキスタイルのトレンドを探る
(出展:http://www.premierevision.com/)
現在では、プルミエール・ビジョンで展示内容のカテゴリによってプルミエール・ビジョン・ファブリックやプルミエール・ビジョン・アクセサリーズ、プルミエール・ビジョン・レザーといった商材ごとのサブカテゴリが後ろにつくようになっており、最も注目を集めるエリアはやはりプルミエール・ビジョン・ファブリックである。
訪れる人の大半がまずこのエリアに行くというくらい重要なエリアで全出展企業のサンプル素材を運営がコンセプトやキーワードごとに分類して展示しています。
このサンプルを見ていくことでそのシーズンのファッション素材の大まかなトレンドを見て取ることが出来るので、まずはここを見るというのがその後の展示を見て回る上でも非常に重要なのです。
当然ながら目に付く素材というのが、来訪者から見ても惹きつけられる訳で、ここからすでに出展者の戦略が始まっています。
他にはフォーカスと呼ばれるアイテムごとのトレンドエリアもあり、機能素材やアウター、ドレス素材、シャツ、スタイルと5つのカテゴリーにそってテキスタイル分類しています。
世界各国で開かれる国際イベント
(出典:http://www.premierevision-saopaulo.com/)
プルミエール・ビジョンには、パリで開催される同イベントがメインとなりますが、他にも世界各国で開かれています。
サンパウロ、ニューヨーク、イスタンブール、上海でのプルミエールビジョンの開催やデニム生地に特化したデニム・プルミエール・ビジョンやインディゴ・ニューヨークなどです。
テキスタイルはどちらかというとファッション業界で注目されるイベントなので、家具の見本市とはまた少し違った雰囲気がありますが、カーテンやラグといったアイテムはインテリアに欠かせない要素でもありますので、家具業界から見ても重要なイベントですね。