ミラノサローネ Salone del Mobile.Milano

ミラノサローネとは?

ミラノサローネとは一体どんなイベントなのでしょうか?
毎年3月頃になるとインテリアやデザイン系雑誌、ニュース、インターネットなどで「ミラノサローネ」という言葉が躍ります。当サイトのデザイナー紹介やブランド紹介などでも度々このミラノサローネという言葉が出てきます。
しかし、よくよく考えてみると実際このイベントがどんなものかよく分からなかったりします。


(出典:http://www.milanosalone.com/)
ここではミラノサローネとは一体どんなイベントなのかを説明しておきたいと思います。
まずミラノサローネとは、イタリア北部の都市ミラノで毎年4月に行なわれている「ミラノ国際家具見本市(Salone del Mobile.Milano)」という見本市の略称です。
おおよそ約21万㎡の敷地に2500社ものメーカーが展示を行い、国内、海外から約30万人の人々が訪れる世界最大で最も重要とされる家具の見本市です。
ミラノではあの有名なファッションの祭典「ミラノ・コレクション」と同じくらいの価値を持つ一大イベントです。

そしてミラノサローネというのは「サローネ国際家具見本市」「サローネ国際キッチン見本市」「サローネ国際オフィス見本市」「サローネ国際バス・トイレタリー見本市」「サローネ・サテリテ(若手デザイナー専用)」「サローネ国際照明機器見本市」といったいくつかのイベントの総称がミラノサローネという国際的なイベントです。


ミラノサローネの歴史


(出典:http://www.milanosalone.com/)
イタリアは星の数ほどの家具メーカーや家具工房が集る家具大国ですが、その大半が中小企業でソファの張りだけ、椅子の脚製造だけを行なうような専業企業もとても多くあります。元々はそんな小さなメーカーや工房が年に一度、顔合わせや商業的な交流を図り、取引を活性化させるための見本市として1961年に始まりました。

1965年に大手家具部門の企業が初めてひとつの商用展示スペースに集結し、出展者がそれぞれのブースで差をつけようと意識し始めたため、盛り上がりを見せるようになります。
建築・デザイン誌「ドムス』が初めてミラノサローネを記事に取り上げたのもこの年からです。

1967年より「国際」家具見本市が始まり、隔年で開催する見本市も増え、巨大見本市「iSaloni(イ・サローニ、複数の見本市の意)」へと成長を遂げていきます。

1998年から「サローネ・サテリテ」と呼ばれる、事前審査を通過した若手デザイナーによる自主展示会場が設けられ、以降ユニークで意欲的なデザイナーの登竜門的存在となっています。

さらに2000年代に入った頃から、ミラノの有名百貨店「リナシェンテ」で経験を積んだ人材が見本市の運営に関わるようになり、ミラノサローネはよりパワーアップし、多くの人を惹き付けるようになっていきました。


広がりを見せる世界最大の家具見本市


(出典:http://www.milanosalone.com/)
この期間中にトルトーナ地区などミラノ市街で開かれているのが「フオリ・サローネ」と総称される市街イベントが行われます。
「ミラノデザインウィーク」などの独自イベントは、見本市本体とは別運営となっており、その運営母体の数ももはや来場者も把握しきれないほど、広がりを見せています。
また、どのイベントもエリアに特化するのが特長で、かつては工場や倉庫の廃墟が並んでいた「ゾナ・トルトーナ」は、いまやフオリ・サローネを代表するイベントエリアとなっています。他にも「ポルタ・ヴェネツィア・イン・デザイン」や「ランブラーテ」など、他エリアでも新しいイベントが次々と生まれています

さらに、フオリ・サローネとは別にミラノ市内にある数百もの家具、インテリア、照明、サニタリー等のショールーム、ギャラリーが一斉にイベントを行います。ファッションの街ミラノらしくファッションブランドとのコラボレーションも盛んに行われ、町並みや歴史ある建築物、美術館などロケーションを活かしたイベントも数多くあります。

ミラノサローネには日本企業も数多く参加しており、パナソニック、キヤノン、東芝、LIXIL、TOTO、CITIZENなどの顔ぶれを見ればこのイベントの影響力がどれほどのもかが分かると思います。
現在では家具などプロダクトの展示だけではなく、映像やインスタレーションなども多く行われ、まさに『デザインの祭典』と言えるでしょう。




見本市 開催データ

  • 場所:イタリア・ ミラノ
  • 頻度:毎年
  • 時期:4月 6日間
  • 出展/来場数:約2500/約300000
  • URL:http://www.milanosalone.com/
  • 取扱い:インテリアデザイン・家具

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