ストックホルム国際家具見本市とは?
(出典:http://www.stockholmfurniturelightfair.se/)
ストックホルム国際家具見本市は、スウェーデンのストックホルムで毎年2月に開催国であるスウェーデンを筆頭に世界30カ国以上から700社以上の出展があり、40000人以上が訪れる世界的にみてもとても重要な位置づけの大規模家具見本市です。
1月にはドイツでケルン国際家具見本市が行われ、そして2月にストックホルム、4月にはイタリアでミラノサローネと引き継がれていきます。
メイン会場の入り口付近のインスタレーションには、活躍中のゲストデザイナーや建築家を招き、「Guest of Honor」の作品が展示されます。
2014年度の「Guest of Honor」はデンマーク生まれのスティーネ・ガムとイタリア生まれのエンリコ・フラテシの話題のデザインユニットGamFratesi(ガムフラテシ)が務めています。
2013年は日本のデザインユニット、佐藤ナオキが率いるnendoでした。
エントランスを飾るこのインスタレーションはデザイナーにとっては多くの来訪者に自身の作品を見てもらえ、自身のデザインをアピール出来る非常に重要で名誉なことです。
若手デザイナーの発掘の場「グリーンハウス」
(出典:http://www.stockholmfurniturelightfair.se/)
新進気鋭の若手デザイナーが自身のデザインを世界に向けて発信する場として「グリーン・ハウス」には、多くの個性と新しい才能が表現されています。
2013年度のゲストデザイナーとなった佐藤オオキが率いるnendoも2002年にグリーンハウスに初出展し、まだ原石であった光る才能を見出され、現在では日本を代表する世界的なデザイナーとして大活躍しています。
開催がストックホルムという事もあり、北欧の伝統的な木工技術をモチーフにした作品が多く見られます。難しい技術の再現を試みたり、伝統を基にしつつも新しいモデルを提案したりと、若手デザイナーらしく挑戦的なデザインまた多くも見られます。
その一方で、最近ではエコや生産性といった社会性を意識した作品も多く見受けられ、木材加工の工程で生じる廃材をデザインに利用した家具であったり、素材の再利用について学ぶことができるプロダクトなど、デザイン性と環境配慮を両立させるような意識をもったデザインも見る事が出来ます。
北欧ブランドの最新デザイン動向から、木材を基調とした優しい家具や合わせて使われるファブリック製品なども展示されており、まるで森の中を散歩しているような感覚を与えてくれる素晴らしい見本市です。