シンガポール国際見本市とは?
(出展:http://www.iffs.com.sg/)
シンガポール国際見本市は、International Furniture Fair SingaporeでIFFSの愛称で親しまれるアジア最大規模を誇る家具の見本市です。
1981年から開始されたこの見本市は、すでに30年以上もの歴史があり、シンガポール・デザイン・ウィークの開催期間中に行われ、「ASEAN Furniture Show(AFS)」や「メゾン・エ・オブジェ ASIA」、「The Décor Show」、「The Hospitality 360°」も併設され、SingaPluralやD’Spaceなどのシンガポールデザイナーにスポットを当てたコレクションやコンテストなども同時に開催されるシンガポールの一大イベントの中心となっています。
(出展:http://www.iffs.com.sg/)
メイン会場となるナショナル・デザイン・センター(NDC)にはおよそ500の展示に25000人規模の人が訪れ、非常に熱気のある会場となっているのですが、ひとつ残念なことを挙げるとすればこれだけアジア最大級のイベントとして盛り上がっているにも関わらず、日本企業の出展がほとんどないということでしょうか。
シンガポール国際見本市の主催からするとアジアの中でもデザイン水準の高い日本の企業に出展してもらいたいという意図はあるようですが、アジアマーケットの開拓の難易度の高さが障壁になっているのでしょう。
同時開催の様々なイベント
シンガポール国際見本市は、シンガポール・デザイン・ウィーク中に行われることから、同時期に様々なイベントが開催されます。
(出展:http://www.singaplural.com/)
そのひとつはSingaPluralです。
これは、「Singular(並外れた)」と「Plural(複数)」を組み合わせた造語となっていて、広告、建築、都市計画、造園、、インテリア、家具、グラフィックやファッションデザインなど多面的な分野において最高のデザインを紹介することで、インダストリアル業界とデザイナーとの橋渡しをするためのプラットフォームとして生み出されました。
また、パリで最大規模の家具見本市であるメゾン・エ・オブジェのアジア版として、パリの特徴である創造性や洗練されたエスプリを受け継いぎながらもアジアのラグジュアリーなシーンにふさわしいインテリア素材や家具、雑貨が揃うメゾン・エ・オブジェ アジアも開催されます。
他にも急速に発展するアジアのホテル業界に向けたホスピタリティ360°や木工、家具、パネルプロダクト専門の見本市となるfurniPROアジアなどシンガポール国際見本市とASEAN Furniture Showだけではない見どころがありすぎて、どこから見ていいか迷ってしまいます。
そして、この時期に合わせてシンガポールで最も権威あるデザイン賞であるプレジデント・デザイン賞の受賞者も発表されます。
シンガポールのデザインの発展を象徴するような素晴らしい作品やデザイナーがこの賞を受賞しています。
上海で行われる中国国際家具展覧会も恐ろしいスピードで発展を遂げていますが、東南アジアの中心となるシンガポールでも、シンガポール・デザイン・ウィークを中心としてすさまじい勢いで進化を遂げています。
日本も東京デザイナーズ・ウィークなどが開催されていますが、アジアの他の国々に負けずに発展をしてほしいものです。