名作データシート
- 作品名： minuscule（ミナスキュール）
- 発表時期：2012 年
- デザイナー： Cecilie Manz（セシリエ・マンツ）
- ブランド： Fritz Hansen（フリッツ ハンセン）
- 出典:http://www.ceciliemanz.com/
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（出典:http://www.ceciliemanz.com/）
クラフトマンシップとインダストリアルデザインの融合
2012年のミラノサローネでフリッツハンセンより発表され、話題を呼んだminuscule（ミナスキュール）は、「カジュアルなミーティングで使えるフォーマルなラウンジチェア」というコンセプトのもと、セシリエ・マンツによってデザインされました。
minusculeの頭文字をあえて小文字で表しているのは、北欧デザインらしく主張しすぎないシンプルな佇まいを示すためにこだわりを持っています。
このチェアが誕生したのはフリッツハンセンとセシリエ・マンツの実験的な試みからでした。
フリッツハンセンからセシリエ・マンツには使用可能な素材のみを提示し、マーケットニーズやコンセプトなど本来デザインするために必要な情報を一切与えずに進められました。
もともとマンツは、素材を理解し、その長所を最大限に活かし、機能的でシンプルなデザインを創り出すデザイナーです。
こうした実験の中でマンツは、デンマークの故郷の海辺の石からインスピレーションをえて、マットグレーの強化プラスチックをベースにし、そこに美しいカーブを描くシェル構造のシート、そしてファブリックの張り地とカーブに沿ったパイピングを施したのです。
ベース部分のダークグレーとシートのカラフルなカラーリングのコントラストが見事までにマッチしており、カジュアルだけどフォーマルというとてもディテールにこだわったラウンジチェア「minuscule」が生みだされたのです。
伝統的なクラフトマンシップは活かしつつ、インダストリアルデザインの良いところを取り入れた非常に秀逸な作品に仕上がりました。
同じシリーズでテーブルも発表されており、ダークグレーのベースとラミネート加工された天板の組み合わせでチェアとの相性も抜群です。
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