名作データシート
- 作品名： Clay Furniture（クレイ・ファ-ニチャー）
- 発表時期：2005 年
- デザイナー： Maarten Baas（マーティン・バース）
- ブランド：
- 出典:http://www.maartenbaas.com/
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（出典:http://www.maartenbaas.com/）
まさかの粘土で作られた家具
クレイ・ファーニチャーは、家具を燃やしたSmoke（スモーク）コレクションで有名なマーティン・バースの作品です。
家具を燃やした彼は、今度は粘土で家具を作りました。
クレイ・ファーニチャーはまず金属で家具としての基本的な骨格を作り上げ、その上にインダストリアル・クレイという特殊な工業用粘土を塗り重ねていくことで形作ります。
この作品はバースとアトリエスタッフの手で作り上げられ、まるで陶芸作品を作るように粘土を家具へと変えていきます。
このインダストリアル・クレイというのは普通の粘土よりも硬く、よく熱して練り上げることによって手でも成形する事が出来るようになります。そして冷ますとまるでプラスチックのような硬さになるのです。
手作りになるため、当然同じカタチが他に存在しない一点モノになり、一脚ごとにそれぞれ違った個性をもち、その違いを楽しめる作品になっています。
カラーリングもポップでデザインもアーティスティックな感じなんですが、何も知らない人が見れば子供が作ったようにも見えてしまうのはご愛敬ですね。
この家具は現在の大量生産が可能な工業製品としての家具への警笛を鳴らすという意味で作られたのかと勘ぐってみれば、単純にバース自身が粘土に興味を持って作っただけのようです。
最近の若手デザイナーは、新しい発想で様々なデザインを生み出して楽しませてくれますが、このマーティン・バースというデザイナーはその中でも飛びぬけて独自の感性を持っていると思います。
マーティン・バースはデザイナーの中でも注目されていて、ミラノサローネのような見本市に出展すると他のデザイナーもバースの作品だけは見て帰るというくらいの注目度です。
これからもどんな作品を生み出してくれるのか目が離せません。
この記事を監修しているのは？
高級家具・インテリアリサーチ部門
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