名作データシート
- 作品名: RUCHE(ルシェ)
- 発表時期:2010 年
- デザイナー: Inga Sempe(インガ・センペ)
- ブランド: ligne roset(リーン・ロゼ)
(出典:http://www.ingasempe.fr/)
こだわりのふわふわキルティング
リーン・ロゼは「TOGO」や「FACCET」、「PLOUM」など数々の名作ソファを発表していますが、2010年に発表された「RUCHE(ルシェ)」もそんな名作の中のひとつです。
ミラノサローネやケルン国際家具見本市でも発表され、話題を呼んだこのソファをデザインしたのはフランス出身の女性デザイナー インガ・センペ。
ジャスパー・モリソンなどと共にジャパン・クリエイティブプロジェクトにも参画しており、幸兵衛窯とのコラボレーションで日本の伝統技術とモダンデザインを融合させています。
RUCHEとはフランス語では「ハチの巣」を意味する言葉で、デザインを見てみると納得されるかと思いますが、キルティング加工されたソファカバーがハチの巣のように見えます。
無垢材の脚がキルティングのカバーからにょきっと生えており、レッドの脚とブラックカバーやブラックの脚にライトグリーンのカバーなどカラーコントラストが見事に冴えわたっています。
インガ・センペはこのソファをデザインする時に、細い脚にキルティングカバーをかけただけでふわっと浮いているような、とにかく「軽い」デザインを作りたかったそうです。
なので、キルティング部分の加工には非常にこだわりを持ってデザインされていて、インガ・センペ自身が小さなミシンで何度も縫い直して試行錯誤の結果辿り着いたものです。
また、キルティングデザインだけでも十分にモダンでお洒落なのですが、アーム部分に垂れさがるキルティングカバーのデザインであったり、ソファの座面部分を一部サイドテーブル代わりにするといった大胆なデザインもあり、機能的にもデザイン的にも目を奪われるような作品です。
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